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一般社団法人巨樹の会 明生リハビリテーション病院 柳田 茂樹 院長

一般社団法人巨樹の会 明生リハビリテーション病院 柳田 茂樹 院長

強固な連携で在宅復帰を支援する

【やなぎだ・しげき】
1984年防衛医科大学校卒業。海上自衛隊入隊、横須賀病院病院長、自衛隊中央病院副院長を経て、2018年から現職。

 「明生リハビリテーション病院」は、カマチグループの「一般社団法人巨樹の会」が新規開設を進める回復期リハビリテーション病院の一つであり、すでに10年の歴史を持つ。同グループの「所沢明生病院」との強固な連携と、活気にあふれた院内が特徴だ。

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―病院の特徴について。

 当院は、同じ市内にある「所沢明生病院」の再編成に伴い、2009年に単科型の回復期リハビリテーション専門病院として誕生しました。患者さんの3〜4割は、所沢明生病院からの転院。残りの多くは近隣病院からの紹介です。また、都内の急性期病院に入院した患者さんが、回復期は地元でのリハビリを希望して転院するケースも珍しくありません。

 そのため、地域医療連携室の役割が重要です。当院の連携室は、前方連携については積極的に近隣病院に営業活動を行っていますし、後方連携においても、地域の福祉関連施設などと密に連携することで、退院後の患者さんのサポートがうまく進んでいます。1年前に着任してまず感心したのは、この地域医療連携室のすばらしい働きでした。

 私は、30年にわたり自衛隊の病院に勤めていたため、回復期リハビリテーション病院に携わるのは、今回が初めてです。現場で教わることも多くあります。

 例えば、まひで車いす状態だった患者さんが、装具を付けたリハビリを経て、元気に自宅へ戻っていく姿には驚かされました。患者さんは早く家に戻りたくて一生懸命リハビリをする。スタッフが寄り添ってサポートし、自立度がどんどん上がることで、患者さんもスタッフも手ごたえを感じる。ですから、当院の患者さん、スタッフとも活気に満ちています。

 回復期Ⅰの定義では在宅復帰率は70%以上と定められていますが、グループ全体の在宅復帰率は約90%あり、当院も同等の数字を維持しています。この背景には、グループで成功事例を共有していることがあります。また、365日リハビリを行うことができる環境も、グループならではのものです。

 そうした実績もさることながら、現場の雰囲気を見て、他院の先生方が、新たに患者さんを紹介してくださるのがうれしいですね。

―就任から1年、現在取り組んでいることは。

 リハビリの環境やシステムはすでに整っていると思います。あとは、スタッフが高いモチベーションを維持できる環境をつくることが私の役目だと考えています。患者さんに喜んでいただくには、まずスタッフが喜んで働いていることが何より大切です。

 スタッフは、看護師、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、薬剤師など、すでに免許を取得しているプロフェッショナルです。彼らを組織の中でしっかりと生かし、活躍した場合はそれを認めることが大切です。幸いにも、私は自衛隊でそうした経験を積んでいますから、それをうまく病院にも当てはめていきたいと考えています。

 また、職域を越えてもっとコミュニケーションをとれるような場を設けることも重要です。風通しのよい職場づくりが、私の直近の課題です。

―「所沢明生病院」との連携について。

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 「所沢明生病院」は現在、増床申請中です。それが認められたら、当院は全面的にバックアップします。もちろん、グループの支援も入りますが、同じ地域の医療を守る当院が積極的に支えるのは当然のこと。当院からスタッフを派遣したり、人事交流をしたりといったことも積極的に行う予定です。

 単一の病院ではできないことも、グループならば可能となる。何か問題が起きたときは、グループ内でタスクフォース(任務部隊)を立ち上げて解決に取り組むことができる。この病院に赴任して、大きな組織で動くことのメリットを目の当たりにしています。


埼玉県所沢市東狭山ケ丘4-2681-2
TEL:04-2929-2220(代表)
http://www.meisei-reha.jp/

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