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医療法人社団三喜会 鶴巻温泉病院 鈴木 龍太 理事長・院長

医療法人社団三喜会 鶴巻温泉病院 鈴木 龍太 理事長・院長

介護医療院創設で医療から介護、看取りまで

【すずき・りゅうた】
1977年東京医科歯科大学医学部卒業、同大学脳神経外科研修医。昭和大学藤が丘病院脳神経外科助教授、鶴巻温泉病院副院長、同病院院長などを経て、2015年から現職。2018年からは日本介護医療院協会会長。

 2018年4月、「」が発足した。同年8月には、医療法人社団三喜会 鶴巻温泉病院の鈴木龍太理事長・院長が会長に就任。運営する鶴巻温泉病院の強みや役割と、協会会長としての思いを聞いた。

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―運営する鶴巻温泉病院の強みは。

 回復期から終末期までを担う多機能な病院ということです。回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟、医療療養型病棟、緩和ケア病棟、障害者病棟など計591床を有しています。

 例えば、脳卒中や心疾患の患者さんは急性期の治療を終えた後に当院で受け入れ、回復期リハビリテーション病棟と地域包括ケア病棟で、在宅復帰に向けてリハビリなどを行います。さらに、この方たちが退院後、誤嚥(ごえん)性肺炎を起こしたり、発熱したりといった場合には、救急でも受けています。

 また、サルコペニアなどで体力がなくなり日常生活に支障が出たり、骨粗しょう症で骨折したりといった方を短期間受け入れるケースもあります。また、増加するがんの患者さんの看取(みと)りも、われわれの仕事です。

 ポストアキュート、サブアキュート、リハビリによる在宅復帰支援、看取り…。役割は多岐にわたります。近々、介護医療院の開設を予定しており、それができれば、回復期から終末期のほぼすべての機能を持つことになります。

 すべての病棟にリハビリスタッフを配置していることも特徴です。リハビリに従事しているのは約200人。さまざまな機器も導入し、リハビリを充実させ、訪問リハビリテーションも提供しています。

 訪問診療には、医師だけでなく管理栄養士、歯科衛生士、薬剤師、看護師も従事。今後は在院日数がさらに短くなり、在宅訪問、在宅の人の短期入院、レスパイト入院の需要が増えていくと予想しています。患者さんや、そのご家族も参加する形で、患者さんのQOLを上げていく。その目標に向かい、あらゆる職種が連携し、チームで最善の医療を提供したいと考えています。

―昨夏には「介護医療院協会」会長に着任。抱負を。

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 2017年成立の「地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部を改正する法律(地域包括ケアシステム強化法)」で介護医療院創設が決定しました。介護医療院とは、日常的な医学管理が必要な重介護者の受け入れ、看取り・ターミナル等の機能と生活施設の機能を兼ね備えた新たな介護保険施設です。

 昨年4月から介護医療院への移行が始まりました。病床転換が認められているのは医療・介護療養病床と、介護療養型老人保健施設(転換型老健)。まずは、廃止が決まっている介護療養病床と、転換型老健の計約6万床が順次、介護医療院へと転換していくとみられています。

 従来からの大きな変更点は「定義」が変わったことです。提供する医療やサービスの内容は今まで介護療養病床で行われていたこととほぼ同じ。一番の違いは、介護医療院を「在宅施設」にしたことです。

 これまでは医師が常駐している施設は在宅施設ではなかったため、老健も療養病床も在宅施設ではありませんでした。一方で、特別養護老人ホームは「在宅」。それが、介護医療院となることで、整理される形になりました。

 そのような中、昨年8月に日本介護医療院協会会長に就任しました。私のモットーは「変化を進化に、進化を笑顔に」です。介護医療院という新たな施設ができる「変化」をきっかけに、介護医療院増加という「進化」につなげ、そして、患者さんやご家族の喜びや、介護医療院のスタッフのやりがいといった「笑顔」につなげていきたい。会員の取り組みの中で困っていることや、うまくいった話を集め、フィードバックしていくことが、私の役割の一つだと思っています。

医療法人社団三喜会 鶴巻温泉病院
神奈川県秦野市鶴巻北1-16-1
TEL:0463-78-1311(代表)
http://www.sankikai.or.jp/tsurumaki/

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