九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

東京都医師会 会長 尾﨑 治夫

東京都医師会 会長 尾﨑 治夫

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 読者の皆さま、明けましておめでとうございます。

 さて、東京都では今年ラグビーのワールドカップが開かれ、いよいよ来年には東京オリンピック・パラリンピック(以下オリ・パラ)が開催されます。私ども東京都医師会は、超高齢化が進むなかで、都内に暮らす高齢者が生き生きと元気に暮らしていってもらいたいという思いから、疾病予防としてのたばこ対策と運動不足の解消、介護予防としてのフレイル対策を前面に掲げながら活動してまいりました。

 皆さまもご存知のように、喫煙は、がん、心臓病、脳卒中、呼吸器疾患をはじめ多くの疾病の原因となり、日本人のリスク要因別死因のトップに挙げられています。また運動不足は死因の3番目となっています。

 東京都では、オリ・パラ開催までに、タバコフリーの都市環境を整備するということで昨年の6月に受動喫煙防止条例が都議会で可決・成立しました。これにより課題であった飲食店での屋内禁煙も84%の店舗で実施されることになり、かなりの疾病予防効果が期待できそうです。さらに東京都やスポーツ庁とも連携して、オリ・パラ開催を機会に子どもから高齢者まで運動習慣を身に付けてもらうための活動も開始しています。

 介護予防として注目されるフレイルについても、その概念がかなり世間に広まり、国も健診事業と介護予防の一体化を目指す中で、フレイル対策に力を入れ始めています。フレイル予防の三つの柱は、① 肉や魚などのたんぱく質を中心に食事を良く噛みながら十分食べること ② 歩行やラジオ体操など全身を使った運動とスクワットなど身近にできる筋力トレーニングで体を鍛えること ③ 家に閉じこもらずに社会に出て行って、人との触れ合いを大切にし、皆と会話を楽しむことです。近所の人々と共に体を動かし、そのあと皆で語り合いながら食事をとるといった行為が、まさしくフレイル予防になります。

 私ども医師会も、2025年に向け、現在構築中の、地域包括ケアシステムが進んでいく中で、高齢者が楽しんで、仲間の方たちと社会参加ができる仕組みを多くの地域でつくっていただきたいと考え、活動しています。

 東京都医師会は、今後も、たばこ対策とフレイル予防に力を注ぎ、大きな病気もなく、介護の世話にもならない元気な高齢者であふれる東京を目指して、がんばっていきたいと思っております。

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