九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

関西医科大学 学長 友田 幸一

関西医科大学 学長 友田 幸一

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 新年あけましておめでとうございます。穏やかな年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 今年の干支は「亥」ですが、「未・申」と続き「酉」は果実が極限まで熟し、「戌」は実を収穫した状態、そして「亥」で地面に蒔いた種が土中へ埋まり、次世代の生命へとつながっていく大切な準備期間を意味します。大学組織としては、人材育成や設備投資、財務基盤を固めるなど内部の充実を図るのに良い年のようです。

 昨年は本学にとって節目の年で、創立90周年を迎え、さまざまな事業を展開してきました。これを機に大学のさらなる発展と社会の付託に応えるため、約2年計画で、国際交流施設・留学生の居室・患者家族の宿泊などホスピタルイン機能を備えた本学のシンボルとしての100m超のタワー棟の建設、高齢化社会を視野に新たにリハビリテーション学部の設置など、まさに「亥」にふさわしい年になりそうです。

 次代を見据えた教育・研究として、医学教育センターにIR( Institutional Research)機能を設置し、より上質の教育の提供、医学部に基礎・理工学系の修士課程設置を計画、アジアの優秀な研究者を受け入れグローバルに活躍できるエリートを育成する「国際大学院(仮)」構想などがあります。また今後の疾患の動向、変化そして次代の医学・医療に目を向けて、iPS・幹細胞再生医学講座と同・応用医学講座の2講座やゲノム編集と解析の2部門が誕生しました。本学に無かった新しい研究分野を加え、これから目指す本学の臨床・基礎研究課題は、①細胞・臓器再生医療、創薬の研究、②がん拠点病院・がんプロをベースにがんを中心とした研究、③アレルギーセンター・アレルギー疾患医療拠点病院をベースに免疫・アレルギー分野の研究、④ゲノム医療・同拠点連携病院をベースにゲノム医学の研究、⑤中枢・末梢神経系の研究、⑥予防・健康創生医学と介護リハビリなどです。さらに世界的に本学のブランドとして特色的な研究を推進する「最先端医学研究所(仮称)」の設置を計画しています。

 世界に開かれた大学を目指して、これまで教育・研究の充実と国際化を推進してきた結果、2018年、2019年ともにTHE世界大学ランキングで1000番以内にランクされ、今年は898位になりました。これから注目される大学は、充実した留学制度・環境が整い、教育・研究の質が保障される大学であることが重要です。

 本学が誇る建学の精神「慈仁心鏡」と90年の伝統を生かし、独自性と柔軟性をもって自由な発想のもとに個性的な大学を目指していきたいと考えています。本学が、「学生にとって魅力ある大学」、「教職員にとって働きがいのある職場」、皆が「誇りをもって語りあえる大学」になることが私どもの願いです。

 今後とも絶大なるご支援をよろしくお願い申し上げます。

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