山口県看護協会 会長 西生 敏代

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 新年あけましておめでとうございます。皆さま方には、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、平素より、山口県看護協会の活動に対し、ご理解とご支援を賜り感謝申し上げます。

 さて、昨年夏の豪雨は、本県をはじめ西日本の広域にわたり甚大な被害をもたらしました。また、台風21号や北海道胆振東部地震による大規模な災害が相次ぎました。これらの災害により、お亡くなりになられました方々に対し、謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された皆さま方に心からお見舞いを申し上げます。

 本協会では、7月の豪雨災害に対し災害協定に基づく「災害支援ナース」を広島県に、本県社会福祉協議会の依頼により市の災害ボランティアセンターに救護班を派遣したところです。これからも、地域社会の要請に応え、住民に最も身近な看護専門職として志を持ち活動していきたいと思っています。

 また、少子高齢化の進展による、超高齢社会の到来に対応すべく行われている、各種の社会制度改革については、積極的に対応することとし、「地域包括ケアにおける看護機能の強化」を協会重点事業の柱として、それを支える「看護の質の向上とキャリア形成の推進」「看護職の働き方改革と定着」と事業推進を加速できる「組織の強化」の事業を展開していくこととしています。

 具体的には、「医療の視点」、「生活者の視点」の尊重、及び「家族を支える視点」を持った「地域包括ケアにおける看護の機能強化」に向けた研修等に取り組んでいるところです。

 また、新たに、地域の実情により合わせた地域包括ケアの推進に向け、本会支部組織を活用した課題抽出とそれに対応した実践者の資質向上を目指す研修等を組み合わせた検討会を県下3カ所に設置いたしました。

 さらに「働き方改革」としては、医療・介護職場に看護職・社会労務士等が訪問し、就業体制等の指導助言を行わせていただいたところです。

 こうした取り組みに加え、県などの関係機関と連携し、地域偏在による産科医師や分娩施設不足に対応し、基幹病院の助産師が出向先の地域の病院で活躍できる「助産師出向支援導入事業」にも取り組んでおり、今後、実践的な出向体制を構築していきたいと思っています。

 山口県看護協会といたしましては、これからも、今まで以上に地域社会を支える看護の役割をしっかり踏まえながら研さんを重ねてまいりたいと思っておりますので、引き続き、皆さま方のご理解と一層のご支援をお願い申し上げます。

 結びに、新たな年号を迎える、平成最後の新年が穏やかで素晴らしい年となりますことと、皆さま方のご健勝、ご多幸を祈念いたしまして年頭のあいさつとさせていただきます。

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