九州医事新報社 - 地域医療・医療経営専門新聞社

久留米大学医療センター 病院長 廣松 雄治

久留米大学医療センター 病院長 廣松 雄治

久留米大学医療センター開設25周年

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 新年明けましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、健やかな新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。

 さて、今年は久留米大学医療センター開設25周年を迎えます。1994年の開設以来、「心が通い、信頼される医療」を理念に、患者さん中心の医療の実践、病診連携を推進し、地域の中核病院として発展してまいりました。2015年、医療環境の変化に対応すべく、久留米大学病院との機能分化を図り、「特色ある医療センター」として、ようやくその成果が実りはじめています。

 先進漢方治療センターでは西洋医学をベースに漢方医学を融合した先進的な医療を提供しています。精神科、内科、循環器科、糖尿病・内分泌科、婦人科、泌尿器科、小児科、皮膚科の専門医が漢方医学の専門医を習得し診療に当たっています。整形外科・関節外科センターでは、医師やスタッフを増員して、回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟とも連動して、スポーツ傷害の診療の充実を図りました。今では多くのスポーツ選手が受診されています。学生の受診のために夕方の診療も一部開始しています。内分泌代謝内科も眼科と同日に甲状腺眼症の診療を行っています。甲状腺がん、内分泌疾患や糖尿病の診療にも取り組んでいます。足病変(フットケア)・皮膚潰瘍治療外来も長期の入院加療が必要な患者さんの診療にも対応しています。また循環器内科ではカテーテル治療から心臓リハビリテーションや心不全の治療、消化器内科では肝炎の治療や内視鏡検査、プライマリ・ケアセンターとの協働など活性化しています。リウマチ・膠原病センターでも患者さんと多職種のスタッフとの「リウマチの集い」を開催し、診療の充実を図っています。小児科も急性期から慢性期まで地域に密着した診療を推進し、夕方の診療や病児保育などにも対応しています。新しく開設した総合診療科、プライマリ・ケアセンターでは診断がつかずにお困りの患者さんの診療や地域との連携や橋渡し医療にも力を入れています。

 プロフェッショナルとしての医療人の育成にも取り組んでおり、多くの実習生の受け入れだけでなく、連携施設でのカンファレンスなどへも積極的に参加しています。

 患者さん中心の医療を実践して、皆さまに愛され信頼される病院を目指しています。多職種協働で、「チーム医療センター」として、地域や社会のニーズにあった診療の提供や地域社会への貢献に努める所存です。

 今年も皆さまの温かいご指導、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

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