九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

鹿児島大学病院 病院長 夏越 祥次

鹿児島大学病院 病院長 夏越 祥次

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 新年あけましておめでとうございます。皆さまにおかれましてはつつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 国内外の一年を振り返りますと、アメリカ、ロシア、中国の各国の関係が不安定な一年でした。隣の韓国あるいは北朝鮮と日本との状況も決して楽観できず、本年も気になるところです。国内では7月の西日本集中豪雨、9月の北海道地震、多くの台風発生など天災が多く発生した年でした。地球温暖化による異常気象など今年も気になるところです。また鹿児島では多くの活火山の状況も油断ができません。

 さて、さまざまな会議に出席して取り上げられる問題の一つが働き方改革です。医師の場合、他の職種と異なって相手とするのが患者さんであり、時々刻々と変化する病状を確実に把握することができない場合や、他の医師に任せられない場合もあります。鹿児島大学病院でも遅ればせながら本年度より次の二つのことを開始し、院内に周知を行いました。医師など病院職員による患者様へのご説明や、相談対応などは、平日8時30分〜17時(診療時間内)に行います。土日・祝日、平日夜間は主治医ではなく、当番医が担当します。必要な時は、当番医は主治医と連絡を取りながら適切な診療を行ってまいります。可能な限り、各診療科で複数主治医やグループ制にし、個人の負担を少なくするようにお願いしています。しかし、外科系で十数時間に及ぶ手術や、夜間の緊急手術後の翌日の対応など、まだ課題は残っています。勤務間インターバル制度が検討されていますが、勤務体系や診療内容が異なる各診療科での調整も必要になってくると思われます。鹿児島大学病院は特定行為に係る看護師の研修制度指定研修機関であり、高度実践看護師臨床教育を推し進めています。医師の仕事の負担を減らすために、特定行為に係る看護師育成に努めていますが、多くの人材を育てるには、まだ時間がかかりそうです。看護師業務が増加すると、その負担軽減のためにクラーク等の増員も必要になってきます。いずれにしましてもまずは医師確保が最重要課題であり、多く医師がグループ制をとれるようになると、働き方も変わってくると思われます。まだ時間がかかる問題ですが、徐々に働き方改革に取り組んでいきたいと考えています。本年も職員が一致団結して、お互いに助け合いながら、良質な医療を提供したいと思います。

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