九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

佐賀大学 学長 宮﨑 耕治

佐賀大学 学長 宮﨑 耕治

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 九州の医療界でご活躍の皆さまとともに、平成最後の年であり新たな御代の始まりとなる本年を晴れやかに迎えることができました。日ごろからの本学へのご厚情に心より感謝申し上げるとともに、謹んで初春のお慶びを申し上げます。新時代の潮流に乗り遅れることなく、皆さまとともに本学も歩みを進めてまいりたいと思います。

 さて、2011年度より開始した本学医学部附属病院の再整備については、近未来・高度医療への対応、地域医療への貢献等を理念として、高度医療機器の導入、ICU・化学療法室の新増設など、その機能を高めるべく現在も着実に整備を進めています。

 中でも患者の皆さまのさまざまなニーズに対応すべく設置し、昨年多くの方々からご好評をいただいた東病棟特別室をはじめ、人間国宝の手による陶磁器等を展示した中央診療棟の美術館プロムナードや本学芸術地域デザイン学部の学生が手掛けた小児病棟のホスピタルアートなどは、皆さまに一時の癒やしの空間を提供できたものと感じています。

 県内唯一の大学病院として引き続き高度先進医療を提供するとともに、地域の皆さまに寄り添い、地域の皆さまに必要とされる医療機関で在り続けられるよう、さらなる改革を進めていく所存です。

 そしてこの4月より新設する大学院「先進健康科学研究科」においては、従来の医学・看護学を修めた医療人養成の概念を超え、医療・介護用ロボットの設計、ICT技術の介護・福祉現場への活用、さらには機能性食品の開発など理工学・農学分野にまたがる、幅広い知見を備えた人材の養成を目指しています。これまでも本学では、先進のICTを活用したメディカルイノベーション研究所や臓器再生医工学研究室の設置など、融合領域の教育研究を推進してきましたが、本研究科の設置により、異分野融合によるイノベーション人材の養成をさらに加速させていく考えです。

 こうした大学自らの変化に加え、グローバリゼーションの推進や社会人学びなおしの機会提供により、私たちを取り巻く環境もまた、より一層変化、多様化していくことが予想されます。しかしそうした状況だからこそ、佐賀医科大学より開講40年を迎えた医学部において、連綿と受け継いできた「心身の両面から全人的に患者の治療に携わる医療人の養成」という精神を今一度胸に刻み、医療に携わる者としてのモラル醸成、人間教育を重視していきたいと考えています。

 引き続き、関連機関の皆さまよりご指導、ご鞭撻を頂戴できれば幸いです。

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