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社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス東埼玉総合病院 三島 秀康 病院長

社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス東埼玉総合病院 三島 秀康 病院長

急性期医療から介護まで 一元的なサービスを提供

【みしま・ひでやす】
1983年北海道大学医学部卒業。関東逓信病院、カナダ・マ・ギール大学ミーキンス・クリスティ研究所留学などを経て、2000年から社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス東埼玉総合病院。2012年から現職。

 埼玉県東部の幸手市に新築移転して6年。地域貢献を使命とし、地域密着型中小病院が果たすべき役割を追求する。周囲の医療機関と密な連携を構築し、また、利根医療圏を網羅する医療・健康情報の共有システム「とねっと」の普及・拡大にも力を注ぐ。

―「」は法人としての使命でもあります。

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 社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス(JMA)は、1973年、「救急こそが医療の原点」という信念の元に設立されました。「仁愛の心で地域の皆様とともに」を理念に、保健・医療・介護事業に取り組んでいます。現在では、埼玉県と神奈川県に当院を含め病院と診療所が六つ、そのほか健診センターや介護老人保健施設、介護事業所などを運営しています。

 社会環境やニーズが大きく変化する中で、人々に求められるサービスの提供を目指しており、当院もその使命の元に活動しています。特にこの地域はコンパクトにまとまっているので、医療から介護までのシームレスなサービスを実践するには、非常に適していると思っています。

―地域密着型中小病院の新しいモデルに、という目標を掲げています。

 当院は173床の典型的な中小病院です。また地域には、周囲に大病院は少ないけれど診療所はある、という都市近郊型です。

 その環境で私たちに求められるのは、まず救急を含む急性期、そして地域の診療所と連携し、法人の施設も利用しながら在宅や介護にも目を配ることです。地域包括ケアシステムの窓口として、医療から介護までワンストップかつシームレスなサービスを提供するという形ですね。

 当院は当地に移転した際、周囲の医療機関に影響がないようにと、新規外来患者の受け入れを制限しました。予約のない患者さんも来院されますが、連携先の診療所からの紹介を優先し、治療が済んだら必ず紹介元にお返しすることを徹底しています。

 医師会の活動や医療講演会などを通じ、また当院の職員が定期的に訪問するなどして信頼関係を構築しており、地域完結型医療を目指してうまく役割分担ができていると思います。

 具体的な取り組みとして、糖尿病の2人主治医制があります。これは1人の患者さんを、当院の糖尿病専門医と診療所の医師の2人が診る仕組みで、患者さんは普段は自宅近くの診療所で診てもらい、定期的に病院に来て検査・診察をするという体制です。

 また骨粗鬆(しょう)症外来や整形外科なども、同様に診療所の医師と当院の専門医が協力して診療を行っています。

―地域医療ネットワークシステム「とねっと」については。

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 「とねっと」は、埼玉利根保健医療圏医療連携推進協議会が構築、管理・運営する医療情報の共有システムで、住民であれば誰でも登録できます。登録する際には、氏名や住所などの基本情報のほか、身長・体重や健康診断のデータ、かかりつけ医、病気などの情報を入力し、専用のカードをもらいます。

 自分や家族の健康記録として利用でき、またひも付けを許可すれば、医療機関で受けた検査データや処方された薬剤などの情報が蓄積されていきます。当院では、救急搬送された患者の既往歴の確認や、紹介患者の検査データのやり取りなどにも活用しています。

 「とねっと」は、住民、行政、医師会、医療機関という4者が参加したネットワークです。全国でもこのような形は珍しく、健康診断の促進など予防医療への利用も期待されます。また今後は、電子カルテとの接続も視野に入ってくるでしょう。

 当院としては、「とねっと」や各方面との連携をベースに、急性期をはじめ医療から介護までさまざまなことに取り組み、地域貢献を果たしたいと考えています。

社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス 東埼玉総合病院
埼玉県幸手市吉野517-5
TEL:0480-40-1311(代表)
http://saitama.jinai.jp/

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