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医療法人社団重仁 まるがめ医療センター 鎌野 周平 病院長

医療法人社団重仁 まるがめ医療センター 鎌野 周平 病院長

人生100年時代においてなくてはならない病院に

【かまの・しゅうへい】
1986年山口大学医学部卒業、香川医科大学(現:香川大学医学部)第3内科入局。高松市立病院(現:高松市立みんなの病院)医長、坂出回生病院病院長、キナシ大林病院顧問などを経て、2017年から現職。

 2017年9月、70余年の歴史をもつ「麻田総合病院」は「」として再スタートをきった。新たな決意のもと診療機能を拡充。ポストアキュート、サブアキュートの受け入れ、地域連携の強化などを推進している。中讃エリアの医療ニーズに応える病院づくりとは。鎌野周平病院長に聞いた。

―再出発の経緯は。

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 別の法人が運営していた前身の麻田総合病院は、1946年に開院。およそ70年にわたって、地域に根付いた総合病院として親しまれました。

 しかし、近年は慢性的な赤字状態が続いていました。そうした中、2013年に診療報酬の不正受給が発覚。保健医療機関の指定が取り消されました。そこで私たち「」が事業を譲り受け存続させることになったのです。

 大きく変わったのはセンター機能の充実です。当院の理念である「最高・最新・最善の医療の飽くなき追求」を明確に打ち出し、内科系、外科系それぞれの「総合診療センター」をはじめ、「がん治療支援センター」「内視鏡センター」「乳腺・甲状腺センター」「小児リハビリテーションセンター」など、八つの部門を立ち上げました。

 そうした再編を経て2017年9月、「まるがめ医療センター」に改称。地域において欠かせない存在となるべく、新たな出発を果たしました。

―2017年10月に病院長として着任。どのようなことを心掛けていますか。

 安定した経営があってこそ、充実した医療の提供が可能になります。

 当法人の青木伸弘理事長や事務長とともに、経営の立て直しを進めました。とはいえ一朝一夕に改革できるものではありません。まずは、職員の仕事に対するモチベーションを高めたいと考え、病院機能評価を受審しました。

 職員の中には過去、私を含めて受審を経験した者がいました。ポイントを心得ていたこと、院内で定期的に勉強会を実施したことなどもあって、2018年9月、日本医療機能評価機構の認定を取得することができました。

―どのような点に力を入れていきますか。

 軽症〜中症程度の急性期の患者さんについては、24時間体制で「」を推進しています。

 全300床のうち、地域包括ケア病床90床、回復期リハビリテーション病棟42床を開設しています。急性期の治療を終えた患者さんに十分なリハビリを受けていただき、自宅や施設への復帰を後押ししています。

 高度急性期病院から当院へ転院される患者さんに関しては、事前に当院のスタッフが患者さんと顔を合わせて、状況をしっかりと把握。丁寧なフォローを心掛けています。「転院」というより「転棟」のような感覚でお越しいただきたいと考えています。

 地域の医師会の活動などにも積極的に関わり、少しずつ顔の見える関係が構築できていると感じます。ご紹介いただいた患者さんは当院での治療後、紹介元の先生に必ず詳しい状態をお伝えしています。先生方の安心感、信頼感につながればと思っています。

 当院の入院患者数は、開設当初と比較して増加傾向にあります。再スタートからおよそ10カ月で黒字化に転じることができ、方向性が間違っていなかったと実感しているところです。

―今後は。

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 八つのセンター機能は大学の協力を得て維持しています。今後は外科系の常勤医の確保を目指し、診療機能の底上げを図りたいと思っています。

 「まるがめ医療センター」としての歴史はまだ始まったばかりです。一つ一つの課題をクリアし、丸亀市民の「人生100年時代」を支える病院でありたい。本当の意味で、市民のための病院をつくり上げたいと思っています。

医療法人社団重仁まるがめ医療センター
香川県丸亀市津森町219
TEL:0877-23-5555(代表)
http://jyujin-mmc.jp/

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