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医療法人芙蓉会 筑紫南ケ丘病院 前田 俊輔 代表・理事 伊達 豊 理事長・院長

医療法人芙蓉会 筑紫南ケ丘病院 前田 俊輔 代表・理事 伊達 豊 理事長・院長

医療と介護をつなぐ「」テーラーメイドで異常値を早期検知

左:【まえた・しゅんすけ】 1986 芙蓉ホーム(現:芙蓉ディベロップメント)創業 2009 筑紫南ケ丘病院代表・理事 2018 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科院生

右:【だて・ゆたか】 1988 長崎大学医学部卒業 2009 同大学院修了 2012 筑紫南ケ丘病院理事長・院長・医療介護連携本部長

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 代表・理事

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 理事長・院長

 国は在宅移行を推進。診療・介護報酬の同時改定も、それを強力に後押しする。回復期と慢性期を担う筑紫南ケ丘病院と介護付き有料老人ホーム「メディカルケア南ケ丘」を運営する芙蓉グループは、「安診ネット カイゴ」を開発。今年11月、フクダ電子から全国販売された。

◎一人ひとりの特性を考慮した見守り

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 「安診ネット カイゴ(以下、安診ネット)」は測定した血圧、体温などのバイタルデータからテーラーメイドで異常値を検知してアラートを通知するシステム。一般成人の基準域との比較ではなく、蓄積した本人の基準値から外れた場合に警告するのが特徴で、小さな変化の段階で検知するため、異常の早期発見につながる。

 「私はもともと建設関係の職に就いていて、医療に関して先入観がありませんでした。だからこそ現場で高齢者に行われている診断をそのままICTに置き換える発想ができたのかもしれません」と話すのは、開発を手がけた前田俊輔代表。

 一般的に、介護施設では自らの異常を訴えられない入居者に対して、看護師がバイタルデータや既往歴などをもとに、異常がないかを確認することが多い。しかし、数値には個人差があり、特に高齢者の場合は加齢の影響で一般成人基準と基準域が異なる。看護師の経験値に頼る部分や負担も大きく、次第に「個人に合わせたシステムで自動的に異常を検知できれば、確実に早期発見でき、重症化を防げるのではないか」と思うようになったという。

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◎健康状態の悪化をカラーリングで通知する

 安診ネットはバイタル異常値などを合計したスコアリング法をベースに、異常値を検知。小さな変化の段階であっても健康管理の優先度(トリアージ)をカラーリングで知らせてくれる。

 トリアージが高い順に、赤・橙・黄・無色と表示され優先度がすぐ分かるので、それを参考に観察密度を調整。「黄色なら1日2回のバイタル測定をしたり、赤色なら診断を促したり。さらに看護師が『おかしいな』と思った際は、適時スコアリングさせ、その結果により診断を促すといった判断ができるのです」と伊達豊院長。「これによりスキルに差がある看護師であっても不安がなく対応でき、経験・教育にもなります。入居者や介護士も、例えば肺炎であればどういう症状が出るのか傾向を知ることができますし、使い方は多様です」

 情報は、同じ施設内の介護士、看護師が共有できるだけでなく、離れた医療機関にも伝達可能。医師は画面に表示された熱型表や注意・警告の一覧を見て緊急性の有無などを判断できる。

◎毎日のことだから「手間」を極力省く

 10年前に、前身の「まいにち安診ネット」を開発。当初はバイタル関係のみで介護機能はなく、紙記録の簡便性を超えるべく現場からの声をもとに10数回の改良を重ねた。今は、測定されたバイタルデータは自動で入力・保存され、二重入力も必要ない。直観的に操作できるアイコン表示やタッチパネルを使った一括入力方式も採用。前田代表は「紙は撤廃できました。開発側と現場が同じグループだったからこそ、できたことだと思います」と胸を張る。

 「安診ネット」は厚生労働科学研究による「肺炎の医療介入(入院)へのカットオフ値」の後ろ向き研究で、陽性反応的中度0.75、特異度0.93という結果が出ているという。病院では電子カルテとの連動版も導入検証されている。

 前田代表と伊達院長は、「訪問診療を担う医師などとのICTを使った情報共有は必須になるだろう。これから増えていく介護医療院だけでなく慢性期病院の患者の健康管理ツールとしても、きっと必要になると確信しています」と声をそろえた。


福岡県大野城市牛頸1034-5
TEL:092-595-0595(代表)

http://www.minamigaoka.jp/
「安診ネット」 http://www.anshinnet.net/

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