九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

浜松医科大学 学長 今野 弘之

浜松医科大学 学長 今野 弘之

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 謹賀新年。

 新年にあたり、ご挨拶を申し上げます。

 昨年は、教育、研究、診療におけるいろいろな改善や改革を行うと共に新たな取り組みも開始することができました。今年もこの流れを大切にし、透明性と公正性のある運営を心掛けたいと思っています。教育においては国の改革に先立ち、記憶力重視から知力に重点を置いた入試改革を先取りすると共に、医学科、看護学科共に大学教育の質保証を目的として、新たなディプロマポリシー(学位授与の方針)に沿った改革を継続したいものと思っています。研究においては、起業に結び付く研究を支援し、新たな研究シーズの探索にも力を入れ、知財も含めた抜本的改革と重点支援を実現したいものと思っています。診療では、医療安全を文化として定着させ、地域医療の中核的役割を担い、さらに現在の良好な経営状況を維持しながら、建学の理念の患者第一の医療を実践して参ります。

 さらに、今年は地域における産学官連携を深化させるために、大学間、行政、基幹病院との連携を強化します。昨年4月に浜松医療センターとの連携強化(多面的な共同運用)、12月には浜松市と包括協定を締結し、記者会見も行いました。本学と浜松市との共同事業の迅速化、効率化が可能となりましたので、浜松医療センターとの教育、診療、臨床研究等での連携を実質化して参ります。

 また、本学と静岡大学のそれぞれの強み・特色を活かし、光医学を基礎とした医工連携分野に精通した光医工学の高度専門人材の育成を目的として、本年4月、新たに本学大学院に博士課程(後期3年の課程)の「光医工学共同専攻」を開設し、初めての入学生を迎えます。また、国の支援による医工連携拠点棟(iMEC棟)も今年中に竣工しますので、産学が協働し産学連携活動や人材育成を促進する環境が一層充実します。

 浜松医科大学は開学44年目を迎えますが、この間、医学科3802名、看護学科1293名の卒業生を輩出し、静岡県をはじめ、全国の医療の現場で活躍しています。今後も静岡県、浜松市、各医師会、自治体と協力しながら、地域医療の新たな構築、すなわち最新・最良な医療を地域住民に提供できる持続可能な体制づくりを積極的に支援したいものと考えています。

 さらに、若手医療人、メディカルスタッフの最先端技術・知識の修得、健全な常識力の涵養、コミュニケーション能力の向上を図るため種々の取り組みを実施していきます。また、新たな専門医制度に向け設置した卒後教育センターや女性医師支援センターを拡充・強化し、専門医、専門・認定看護師の育成も促進します。

 今後もガバナンスの基本方針である融和と協調を基本とし、自由で闊達な議論を行いながら目指す方向性を共有することで、チーム浜松医大としても実力を最大化し、健康長寿社会の実現に貢献して参りたいと考えていますので、皆様のご理解とご支援をお願い致します。

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