九州医事新報社 - 地域医療・医療経営専門新聞社

山口大学  学長 岡 正朗

山口大学  学長 岡 正朗

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 新年明けましておめでとうございます。穏やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 山口大学は1815年に設立された私塾「山口講堂」を創基とし、200年以上の経過の中で、明治維新を含め多くの歴史が生まれ、その改革精神を山大スピリットとして受け継ぎ、地域とともに、時代とともにさらに発展するために大学改革に取り組んでいます。そこで、2025年に向けて「明日の山口大学ビジョン2015」を策定し、大きなグローバル化の波や多様性を見据え、互いの違いを超えて、共感・共鳴・共奏できる「ダイバーシティキャンパス」を目指すことを打ち出しました。地方創生に関わる文部科学省事業に「やまぐち未来創生人材育成・定着促進事業」が採択され、その基幹大学として、山口県内の高等教育機関、全ての地方自治体、企業等と協働し、やまぐち未来創生リーダーを育成、地域への優秀な人材の供給を実現するとともに、新規産業の創出に貢献します。「国際総合科学部」の新設により、大学のグローバル化がより鮮明となりました。山口県の歴史・文化・産業を多角的に捉える文理融合のプロジェクトを実施する「山口学研究センター」の活動も期待されます。山口大学独自の研究開発では、「先進科学・イノベーション研究センター」に公募によって採択された研究拠点を所属させ、特許取得、URA、研究費等の重点支援を行っています。産学連携を目指した研究を主に採択しており、中高温微生物、難治性疾患、再生・細胞治療トランスレーション、応用衛星リモートセンシング、生命医工学、光・エネルギー、東アジアVLBIサイエンス、生命分子ネットワーク、新規機能性化合物、多階層システム医学コホートの10研究拠点が活動しています。特に、「JAXA西日本衛星防災利用研究センター」が設置され、山口大学は衛星のビッグデータを解析することで、防災、農業、林業、漁業、観光、経済に活用すべく、研究体制を整え、「応用衛星リモートセンシング研究センター」を設置し、研究のみならず人材育成にも力を入れて取り組んでいます。医学部附属病院では、さらに高度で安全な医療を提供するために、新病棟を建設中です。

 以上の取り組みにより、地域の活性化に寄与し、特徴ある教育研究を全国に、世界に発信する大学として、さらに発展する所存ですので、絶大なるご支援をお願い申し上げます。

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