九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

大分大学医学部附属病院 病院長 門田 淳一

大分大学医学部附属病院 病院長 門田 淳一

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 明けましておめでとうございます。皆様におかれましてはお健やかに新年をお迎えのことと存じます。

 さて、今やわが国は世界に類をみない、これまでどの国も経験したことのない超高齢社会に入っています。高齢化率が7%を超えてから14%に達するまでの所要(倍加)年数によって比較すると、ドイツ40年、英国46年、米国72年、スウェーデン85年、フランスが115年であり、わが国の1970年の7%から1994年の14%に達したわずか24年という速度がいかに急激な高齢化率なのかがわかると思います。2025年には団塊の世代が75歳以上となり、さらに少子高齢化が進むと言われています。この背景には平均寿命や少子高齢化の延伸があると思いますが、当然わが国の医学・医療の進歩が大きく関与していることは疑いの余地はありません。一方で今後、超高齢社会における疾病構造は大きく変化してくることが予測されており、慢性期や回復期リバビリテーション、あるいは介護などを主に担当する病棟あるいは病院への転換など、わが国の病院の役割分担・機能分化が求められています。公的病院に対しては2025年プランの策定が要求され、本年度には第7次医療計画と第7期介護保険事業計画などがスタートし、さらに本年は6年に1回の診療報酬と介護報酬の同時改定の年でもあり、様々な施策が同時進行します。このような「惑星直列」と呼ばれている大きな改革が医療界に押し寄せてきていますが、大学病院としては県内唯一の大学病院として今後も高度な先端医療の提供、高度医療人材の育成などを行っていく責務があります。これに対応するため大分大学医学部附属病院は平成22年より再整備を開始し、本年3月をもってほぼ完了する予定です。既に新病棟、西病棟、東病棟、新外来棟、高度救命救急センターを持つ高度救命救急センター棟などが運用を始めており、高度急性期あるいは急性期疾患、難治性疾患など県民からの多様化するニーズに十分対応できる診療体制と環境が整備できました。また高度な医療に対応できる医師、看護師や薬剤師などのメディカルスタッフの育成と先端医療の研究を推進していく環境も整いました。本院は今後も県民の最後の砦として、安心・安全で最新・高度な医療をご提供できるよう、職員一同誠心誠意取り組んでいく所存です。今後とも大分大学医学部附属病院に対する皆様のご支援、ご協力のほどよろしくお願い致します。

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