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産業医科大学病院 病院長 尾辻 豊

産業医科大学病院 病院長 尾辻 豊

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 皆様、新年おめでとうございます。産業医科大学病院の近況をお知らせいたします。産業医科大学は1978(昭和53)年4 月に開設され、1979(同54)年7月から産業医科大学病院での診療が開始されました。現在は北九州地区唯一の大学病院そして特定機能病院として幅広く質の高い医療・教育を提供しています。678床を有し、外来には1日1312名の患者さんが来られ、入院患者さんは平均578名・年間入院総数15696名で、年間手術数は6851件です。立地する北九州市八幡西区は、30分圏域に45万、二次医療圏に110万の人口を有し、多くの人達の健康増進に貢献する使命を持っています。1979年の診療開始以来、多くの職員・支援者の努力で徐々に発展し、近年では北九州地区で最も多くの悪性腫瘍症例の診療を行っています。

 様々な課題がありますが、最大のものが施設の老朽化・狭隘化です。病院が築38年となり、様々な問題が出ております。このような中で昨年9月から増築(南別館:放射線治療等)に着工しました。南別館が完成しましたら現在の本館の耐震工事です。この耐震工事は、その次に予定されている病院新棟(仮称)建築を見込んで「将来の病院全体の中で本館がどのようにあるべきか?」、その構想を実現するための改築でもあります。そして新棟新築(産業医大敷地内の山の上です)で完成します。現在の本館・西別館・東別館の三つの建物で構成される病院から5年後には本館・西別館・東別館に加えて南別館・新棟(仮称)の合計5つの建物からなる産業医科大学病院となります。正に未来の産業医科大学病院の創成がいよいよ今年から始まります。英知を結集するべく努力中です。

 このように施設を新しくすることに目を向けている中で最も大事なのが医療安全活動です。安全活動は、職員の仕事をチェックしたりレポート提出を求めたり、疎まれがちです。しかし、病院の社会的使命は地域の患者さんの健康増進ですので、安全活動は診療の根幹であるという文化を根付かせるべく多くの職員といっしょに地道な努力を続けてまいります。

 このように課題は山積しています。今年の終わりには南別館の工事が終了に近づきますので、本館耐震工事の詳細を今後つめて行かねばなりません。それには5年後の全体像を正確に思い描くことが必要です。人口・患者数・診療そのものが今後大きく変わる中で困難な仕事ですが、当院の理念「患者第一の医療」「安全かつ質の高い医療」「人間愛に徹した医療人の育成」を根幹として、地域に欠かせない病院、職員や卒業生の誇りとなる病院となることにチャレンジします。

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