九州医事新報社 - 地域医療・医療経営専門新聞社

久留米大学 理事長兼学長 永田 見生

久留米大学 理事長兼学長 永田 見生

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 謹賀新年。皆さまは、意気を新たにして新年を迎えられたことと存じます。

 本学は、平成29年4月から5年間の中長期構想を学校法人久留米大学将来構想策定会議で、1.教育:世の中の多様化に順応できる実践的人材の育成、2.研究:先端的研究の世界への発信と地域に根ざした研究を通じた地域への貢献、3.社会貢献・地方創生:地域との連携及び産学官との連携強化、4.医療:地域に根ざした医療の推進と定め、「安定した経営基盤の確立」を全学的目標と致しました。

 昨年御井キャンパスに開設した人間健康学部(総合子ども学科・スポーツ医科学科)ですが、638名の志願者、140名の入学者と順調な船出となりました。11月には私立大学研究ブランディング事業に申請した「すこやかな『次代』と『人』を創る研究拠点大学へ〜先端がん治療・研究による挑戦〜」が、全国188校申請中60校の支援対象校に採択され、文科省科学研究費助成事業の採択件数は186件で採択件数ランキング全国私立大学566校中24位と上位に位置しております。

 本学出身の日本医師会長横倉義武先生が、アジア大洋州医師会連合会長・世界医師会長に就任されましたので、1月に医学部同窓会と学校法人久留米大学の共催で就任祝賀会を行います。

 昨年7月に野村総研公表の「地域経済を牽引する"ローカルハブ"となる発展ポテンシャルからみた成長可能性の高い全国の都市ランキング」で、久留米市は国内100都市中の第5位でした。安倍首相は地方創生の具体策を検討する「まち・ひと・しごと創生会議」で、「地方こそチャンスがあると若者が感じられる政策を進める必要がある」と強調しており、本学は、全学を挙げて地方創生を支援致します。

 本学総収入の65%以上は病院収入です。本年は、関係者の献身的な働きで、前年度を上回るペースで推移していますが、予断を許さない状況です。今後、国の地域医療構想、消費税増税、診療報酬改定等で病院経営には逆風が吹いてきます。病院執行部を中心に法人理事と共に、補助金獲得強化や治験の推進等の方策を立てていきます。本年春には、創立90周年事業として基礎3号館(研究棟:動物実験センター、分子生命科学研究所など)と病院北館(総合複合棟・放射線腫瘍センター)が竣工し、4月28日に創立記念式典を挙行致します。本年は100周年に向かって盤石な基盤構築を行う年と考えておりますので、一層のご支援をお願い致します。

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