九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

獨協医科大学医学部 内科学(消化器)講座 「和」を大切に、次世代を担う人材育成に尽力

獨協医科大学医学部 内科学(消化器)講座 「和」を大切に、次世代を担う人材育成に尽力

入澤 篤志 主任教授(いりさわ・あつし)
1989年獨協医科大学医学部卒業。米フロリダ大学シャンズ病院超音波内視鏡センター、
福島県立医科大学会津医療センター消化器内科学講座教授などを経て、
2018年から現職。福島県立医科大学特任教授兼任。

 2018年4月、約30年ぶりに母校へ戻ってきた入澤篤志氏。先進医療を推し進めつつ、リーダーとなる人材の教育・育成に注力してきた。取り組みや課題について聞いた。


―教育を主軸に。

 当講座では、これまで幅広い消化器領域を対象に、標準以上の診断および治療を提供してきました。その中で私の就任後は、主に胆道・膵臓疾患の内視鏡による診断および治療に力を入れています。急性膵炎や慢性膵炎、潰瘍性大腸炎やクローン病、門脈圧亢進症、各早期がんにおいては、高度かつ最先端の治療を提供できていると思います。

 教育・人材育成にも重点を置き、常に「良い教育をする場所には良い人材が集まる」を信念としています。実際に、約3年半で当講座には、21人の医局員が加わりました。この人数はしっかりとした教育が実践できている証であり、大きな成果だと感じています。

 具体的な教育方針としては、屋根瓦方式を基本としています。各分野の指導医が教育するだけでなく、研修医であれば学生を教え、専攻医は研修医を教える。私自身が若い研修医を直接指導することも多々あります。各医師が教育者としての自覚を持つことで、風通しの良い教育環境が生まれ、同時に自身の研さんにもつながると思っています。


―県内の消化器内科の現状や課題は。

 栃木県は医学部や大学病院が複数あり、全体の医療体制は恵まれている印象があります。ただし、都市部から離れた県北地域では、医師不足という問題を抱えており、各医療機関が連携しながら、なんとか頑張っているという現状があります。

 現在、当講座が組織づくりを固めている時期のため、その地域に多くの常勤医を派遣するのが難しい状況があります。しかし、少しでも打開するべく、まずは外勤でサポートしながら、準備が整ったら常勤に移行できるようにできればと思っています。

 大学間の関係はとても良好です。県内にある自治医科大学、国際医療福祉大学の各教授とは連携ができており、共同研究の計画もあります。

 自治医科大学消化器内科学部門の山本博徳教授とは、一緒に研究会を立ち上げ、年に1回「栃木県消化器内視鏡フォーラム」も開催しています。大学の枠などを超えて、多くの方に演者としてご協力いただいています。
 これらの活動を通して人的交流を深め、地域全体の医療連携や、多施設共同での研究をより進めたいと思います。


―今後の展望は。

 大学病院である以上、診療・教育・研究の3本柱を確実に遂行する必要があります。そのためには診療・教育と同時に、研究にも力を入れたいと思っています。

 まずは、若い研修医なども含め、講座全体で今以上に「リサーチマインド」を持つことが目標です。例えば、日常の診療の中で「これは何だろう」とふと疑問を持ったことを、研究として突き詰めていく、そうすることで、新たな発見につながることがあります。講座員には常に探究心を持ちながら診療に当たってほしいと思っています。

 個人的な目標は、「次のリーダー」をできるだけ多く育てること。大学教授や病院長などのポジションを担えるような人材の育成は、私の使命でもあり、面白さを見いだしている部分でもあります。これからも教育に関する研さんを積みながら、残りの任期を全うしたいと考えています。

 これまで一貫して感じている講座の印象は「和」です。この漢字には和む、調和するなど、悪い意味がありません。この「和」同様に、当講座では皆が助け合い、仲良く、それぞれが自分の役割を果たしていく雰囲気を大切にしています。この素晴らしい環境の中で、今後も一丸となって前に進みたいと思います。


獨協医科大学医学部 内科学(消化器)講座
栃木県壬生町北小林880 ☎0282―86―1111(代表) https://dokkyo-shokaki.net/

この記事を読んだ方は他にこんな記事も読んでいます

最新の記事情報が取得できます

Twitter

「いいね!」ボタンを押すと、最新情報がすぐに確認できるようになります。

Instagram

フォローする」ボタンを押すと、最新情報がすぐにツイート上で確認できるようになります。

Instagram did not return a 200.

コメントはこちらから

[contact-form-7 404 "Not Found"]
メニューを閉じる