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コロナ患者にベストを尽くす 職員の勇気に感謝を

コロナ患者にベストを尽くす 職員の勇気に感謝を

市立札幌病院
西川 秀司 院長(にしかわ・しゅうじ)

(札幌市病院事業管理者)
1984年北海道大学医学部卒業。
同附属病院、函館市医師会病院、1992年市立札幌病院入職。
消化器内科部長、同副院長などを経て、2021年から現職。

◎地域医療を支える 病院として

 当院は、1869(明治2)年に開設され、2021年で152年目を迎えます。
 「すべての患者さんに対してその人格信条を尊重し、つねに〝やさしさ〟をもって診療に専心する。」を基本理念に掲げ、「市民のため、『最後のとりで』として地域の医療機関を支える。」を使命としています。

 役割としては、
1.高度急性期病院として地域の医療機関を支える。
2.地域医療支援病院として地域の医療機関を支える。
3.北海道・札幌市の将来の医療を担う人材を育成する。
4.良質で安心できる医療・サービスを安定的に提供する。 
の四つを挙げています。

 また、公立病院として、、感染症にも対応しなければなりません。

◎コロナ病床6病棟、100床で対応

 現在、国内で新型コロナウイルス感染症の感染が収束していません。当院は受け入れ病院として、20年1月から現在まで1100人以上の患者さんを治療しています。21年5月現在、コロナ病床は6病棟、100床で運用しています。

 新型コロナウイルス感染症の患者さんの治療に当たるためには、多くのスタッフの確保が必要となります。さらには、通常診療の病床の減床、外来患者さんの受診制限をしなければなりません。

 33科の専門診療科を有する高度急性期病院であり、地域医療支援病院として、当院は、通常診療との両立を図る責務があります。しかし、一般病床を約半数に制限しているため、1年以上にわたり、通常診療を十分に提供できていない状況が続いています。

 コロナが落ち着いた後には、「最後のとりで」としての役割を、これまで以上に果たしていく所存です。

 診療収益は、前年比で大きく減収しています。新型コロナウイルス感染症の今後の行方が全く不透明な今、「afterコロナ」に向けての具体的な対策を講じるのは、まだ困難な段階でしょう。まずは、今の「best」を尽くし、引き続きコロナの収束に向けて、貢献していきたいと考えています。

◎職員へのきめ細かなケアを忘れずに

 職員に対しては、安全を第一優先で考えています。特に、コロナ対応の病棟では、長時間の連続勤務をさせないように、勤務調整しています。そして、2021年6月11日現在、院内感染は起こっていません。
 職員一人ひとりの感染対策に対する高度な技術と勤務管理のおかげと考えています。また、それぞれの部署の管理者が、職員の意見や要望を適宜聞き取りすることで、精神的負担を軽減するように努めています。

 今まで、コロナを理由に退職した職員は一人もいません。今後もきめ細かな対応を心掛けていきます。

◎勤務30年目。院長就任に当たって

 院長の責務として、職員の皆さんが「心身ともに健康で、やりがいをもって、楽しく仕事ができる」病院を目指したいと思います。

 医療従事者としてのプライドを持ち、高い技術を修得してもらうための環境を提供できるだけの職場にしていきたいと考えています。また、病院と職員がともに成長していけるように心掛けていきます。

 私自身、当院に勤務してから30年目になります。今まで、優しく、そして優秀な先輩、同僚、後輩たちに囲まれ、多くのスタッフの方々に支えられてきました。当院で医療者として成長させてもらいました。ここで何とか恩返しをしたいと思っています。

 最後に、職員の勇気と使命感に対し、感謝と敬意を表します。

市立札幌病院
札幌市中央区北11条西13-1-1
☎️011-726-2211(代表)
https://www.city.sapporo.jp/hospital/

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