医療的ケア児、若い患者が安心して暮らせるように

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三重大学医学部附属病院 小児・AYAがんトータルケアセンター
岩本 彰太郎 センター長(いわもと・しょうたろう)
1992年三重大学医学部卒業。
三重県済生会明和病院、米セントジュード小児研究病院、
三重大学医学部附属病院小児トータルケアセンター長などを経て、2021年から現職。

 4月に三重大学医学部附属病院に新設された「小児・AYAがんトータルケアセンター」。小児期の患者や思春期・若年成人(AYA世代)のがん患者が、適切な医療を受けながら安心して社会生活が送れるよう、包括的な支援を目指している。センター長を務める岩本彰太郎氏に話を聞いた。

─センター発足の経緯は。

 小児医療の進歩により、医療的なケアが日常的に必要な「医療的ケア児」が三重県内でも増えました。当院には重症度の高い子どもが集まりますが、退院後の生活は容易ではありません。医療的ケア児と家族を支えるため、2014年に開設したのが、現在の組織の前身となる「小児トータルケアセンター」です。

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