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変革に挑み続ける 病院であるために

変革に挑み続ける 病院であるために

関西医科大学附属病院
松田 公志 病院長(まつだ・ただし)

1978年京都大学医学部卒業。
関西医科大学腎泌尿器外科学講座教授、関西医科大学副学長などを経て、
2021年から現職。関西医科大学理事、同広報戦略室長兼任。

泌尿器科における腹腔鏡手術のパイオニア。入職して30年の節目となる2021年4月、病院長に就任した。「どんな患者さんも引き受けて、最適な治療を行うのが使命です」と決意を語る。

目の前のことをただ真面目にやる

腹腔鏡手術に早期に取り組んだ泌尿器外科医だ。開発初期の1990年に開始し、技術認定制度の発足や運営にも携わってきた。「最初に知ったとき『これは外科診療を変える』と直感しました。世界に遅れてはならない、むしろ世界をリードしたいという一心でした」。その後、ロボット支援手術にも着手した。

 男性の不妊症や更年期障害の領域でも実績を残してきた。仕事に一本気。「ハッタリはきかないし、面白い人間でもないと思っています」と自己評価する。「ただ、どんなときでも全力を尽くす。それだけでやってきた感じですね」

 医師として大切なのは、その患者にとってのベストは何かを考え抜くこと。病院長となっても、それは変わらない。「よく議論して、問題に対する『最適な解』を見つけていきたいと思っています」

「第5のがん治療法」光免疫療法に着手

 「ハッタリはきかないし、面白い人間でもないと思っています」と自己評価する。「ただ、どんなときでも全力を尽くす。それだけでやってきた感じですね」

 医師として大切なのは、その患者にとってのベストは何かを考え抜くこと。病院長となっても、それは変わらない。「よく議論して、問題に対する『最適な解』を見つけていきたいと思っています」

 大学病院として今後さらに注力したい領域は、がん医療だという。罹患(りかん)者数が多い疾患。患者や家族に、希望の光をともし続けたいという思いがある。「本院はさまざまな専門分野に、経験豊富な教授が在籍しています。チーム力を生かした集学的治療が強みです」

 2021年4月には、「光免疫療法センター」を開設した。手術、化学療法、放射線療法、免疫療法に続く「第5のがん治療法」として注目を集める光免疫療法(イルミノックス治療)。20年11月、一部の頭頸部(けいぶ)がんに対し、これにいち早く取り組む体制を整えたのだ。「現在、保険適用されているのは頭頸部がんに限られますが今後、より適用は広がると考えます」

 研究拠点となるのが、22年4月に関西医科大学に開設される「関西医科大学附属光免疫医学研究所」だ。 治療の開発者であり、米国立衛生研究所・国立がん研究所の主任研究員を務める小林久隆氏を所長に、約30人体制で基礎研究が進められる。

 センターは、その臨床部門。「腹腔鏡が変革をもたらしたように、光免疫治療も同様のインパクトを生み出す可能性を秘めていると感じています」

別館建設に向けてスマート化を推進

「希少な疾患に対しても、果たす役割は大きい」と松田病院長。「アレルギーセンターや難病センターなどを通し、早期診断から療養生活までしっかりと支えたい」。生殖医療センターでの不妊治療や、腎センターでの先行的腎移植も、これまで以上に推進していきたいという。

 チーム医療については、看護師のスキル向上に期待を寄せる。「2020年に特定行為研修を開始し、34人が修了しました。21年5月現在40人が研修中。チーム医療のキーパーソンとして成果を上げてくれるでしょう」

 さらに、病院の未来を決める鍵となるのが、新病棟増設事業だ。「開院から15年が経過して、かなり手狭になってきました。本館をリニューアルし、別館を建てる計画。3年後には完成する予定です」

 目玉は、病院のスマート化だ。「効率的に診療、運営できるシステムを導入したい。例えば、受け付けから待ち時間、会計までアプリ一つで対応できるシステムや、目的の場所まで自動走行する車椅子などです。電子カルテの音声入力などスマートフォン一つで仕事ができる環境を、ぜひ近々実現したいですね」。病院はまだ、進化の途中にある。

関西医科大学附属病院
大阪府枚方市新町2-3-1
☎072-804-0101(代表)
http://www.kmu.ac.jp/hirakata/

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