「骨ねじ」治療法を発展 移植の新たな可能性

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島根大学医学部 整形外科学教室
内尾 祐司 教授(うちお・ゆうじ)
1986年島根医科大学(現:島根大学)医学部卒業。
英リーズ大学リウマチ・リハビリテーション研究所、島根医科大学医学部附属病院、
同医学部外科学講座整形外科学教授などを経て、2006年より現職。


 患者自身の骨から作った「骨ねじ」による骨折治療法を開発した、島根大学医学部整形外科学教室の内尾祐司教授。研究を発展させ、骨欠損部の形状に合わせて精密に3次元造形した骨を移植する「骨折治療支援システム」の完成を目指している。

―骨ねじ開発のきっかけを教えてください。

 講師時代、膝蓋骨(しつがいこつ)骨折の患者さんに生体吸収する新素材の人工ピンで固定する手術を行いました。通常は金属ねじを使いますが、関節部付近では支障を来す可能性があり、抜釘(ばってい)の再手術も必要なことから見送りました。

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