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広報強化、健診見直しなど 若手を中心に改革進む

広報強化、健診見直しなど 若手を中心に改革進む

医療法人起生会 林内科胃腸科病院
美園 俊明 院長(みその・としあき)

1974年鹿児島大学医学部卒業。
同大学医学部第二内科、鹿児島市立病院副院長、
鹿児島市医師会病院消化器統括部長などを経て、2020年から現職。


 鹿児島中央駅西口から徒歩圏内。静かな文教地区に「ハートフル&ヒーリングホスピタル」の理念を掲げ、地域に根ざした医療を展開してきた。2020年7月に就任した美園俊明院長に、地域における役割、今後の展望について聞いた。

―就任時の状況は。

 1度目の緊急事態宣言は明けていたものの新型コロナウイルス感染症の対応に追われている中での就任でした。感染の疑いのある患者さんと一般の患者さんとの動線をどのように分けるのか、検査をどうするのか、次々と対応を迫られました。

 幸いにも1階に閉店したカフェのスペースがあったため、そこに発熱外来を設置。スムーズな動線の確保ができたと思います。

 ただし、患者さんの中には院内に入ることを恐れ、駐車場で薬だけを受け取りたい、健診をキャンセルしたいなどが相次ぎ、患者数がかなり減った時期がありました。少し戻ってきていますが、患者さんを増やすことがこれからの大きな課題になっています。

―新しい取り組みについて。

 各部署の若手が集まり、プロジェクト会議が始動しています。四つの部門がありますが、その一つは集患のための広報。本院がある場所は、鹿児島市の中心部でアクセスは良いのですが、マンションなどが多く、人の入れ替わりも早い。本院がどのような診療を行っているのか知らない方も多いと感じています。どうすれば病院のことを知ってもらえるのか、アイデアを出し合い、実現に向けて動き出しています。

 もう一つは、外来患者の獲得。コロナ禍で減ってしまった患者さんを取り戻すため、健診や人間ドックを活用できないかと考えています。実際に、健診について、検査項目を見直し、病院独自の健診を実施したいと、理事会に提案しています。予防や健康維持のために何ができるのか、それが今後この病院が与えられた役割になるのではと考えているところです。

 このプロジェクト会議は、何よりも人材教育に役立っていると実感しています。若い人たちが話し合う中で、患者さんの気持ちなどを考える力が身につき、積極性が生まれ、それが日々の診療や患者さんの対応に、相乗的な効果をもたらしていると感じています。

―今後は。

 鹿児島市では今、大規模な病院が次々と移転新築しており、中小規模の病院が減るとともに、どのような役割を担うべきか考える時期になっています。そこで私たちは連携を強化することにかじを切りました。

 幸い、リハビリテーション部門や地域連携室が充実していること、一般病床42床のうち28床の地域包括ケア病床を有していることなどから、急性期の病院と連携し、回復期としての役割を強化しているところです。

 健診の推進については、企業との連携をさらに図っていきます。地域には小規模や家族経営の企業が多く、「健診の時間がなかなかとれない」という声があります。そこで、健診の時間を午後に設定し、「業務の合間にちょっと走ってきて、さっと受けられる」体制ができないか考えています。

 また、設備がかなり古いため、経営状況を見ながら充実を図っていきます。電子カルテもまだ導入できていません。オンライン診療がいずれ当たり前になってくる時代の流れに早く対応できるよう、取り組んでいくつもりです。

 本院は2021年で、開院45周年を迎えました。コロナ下で、イベント開催などが難しい状況ですが、何かできないかと模索しているところです。21年のスローガンは「来る人には癒しを。帰る人には安心を。」です。職員間の情報共有や連携をさらに密にしながら、患者さんが満足して帰ることができる病院であり続けたいと思います。

医療法人起生会 林内科胃腸科病院
鹿児島市武2―33―8
☎099―257―6969(代表)
https://hayashi-hp.or.jp/

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