京都大学大学院 医学研究科 脳病態生理学講座(精神医学) 村井 俊哉 教授
日本を代表する哲学者・西田幾多郎の思想体系をくむ「京都学派」の伝統を受け継ぐ精神科。理系の基礎を前提に、人文社会学的手法を組み合わせ研究できる強みを持つ。年目を迎えた村井俊哉教授は、脳の神経画像学のトップランナーでもある。
日本を代表する哲学者・西田幾多郎の思想体系をくむ「京都学派」の伝統を受け継ぐ精神科。理系の基礎を前提に、人文社会学的手法を組み合わせ研究できる強みを持つ。年目を迎えた村井俊哉教授は、脳の神経画像学のトップランナーでもある。
石川県はもとより、北陸エリアの中核病院として実績を重ねてきた。より高度な医療の提供や地域連携のさらなる強化などを目指し、旧本館の解体を経て、2017年7月に「中央棟」がオープン。新たな一歩を踏み出したことも後押しとなって、次の時代を見据えた病院づくりが進む。
創立以来、博愛の精神を病院の理念として掲げ、地域医療を支えてきた宇部記念病院。2018年スタートした介護医療院は、先進的なモデルとして全国から注目を集めている。昨年10月に就任した山下晃正院長に病院の取り組みと展望、今後の抱負を聞いた。
高齢化、人口減少、医療従事者不足。難しい問題が山積する中、急性期から慢性期までの医療を担う島根県済生会江津総合病院。救急や数多くの分娩も手掛ける。地域医療崩壊の危機に抗するために奮闘する病院の様子を中澤芳夫院長に聞いた。
「環境の良さは国内屈指だと思っている」と語る橋本寬文院長。大河・吉野川や昭和の日本名水百選である「江川の湧水」など美しい自然に囲まれている。そんな地で、1947年開設の麻植協同病院が建物を一新し、「吉野川医療センター」としてスタートを切ったのは2015年5月のこと。合言葉に「勝ち残る病院」を掲げている。
医学の進歩と共にどんどん高額になっていく社会保障費。限られた資源で、どう県内の医療レベルを維持していくのか。「これからは医療者だけでなく患者側の意識改革も必要」だと島田安博病院長は話す。
「人を思いやる」という意味の「恕」を法人名に有する大洲記念病院。清水晃院長の就任後、整形外科に特化し、高齢化が進む山間部の医療を支えている。地域医療を担う中小病院の役割と戦略について、清水院長に話を聞く。
香川井下病院に、昨年月、新本館が完成した。診療科ごとの高い専門性は維持しつつ、ジェネラルな診療能力をもつ後進の育成にも力を入れる。井下謙司理事長は「ちょっとした困りごとにも、いつでも対応できる。そんな便利な病院として頼ってもらえる存在になりたい」と語る。
就任からまもなく4年がたとうとしている天野正宏教授。地域医療の最後の砦(とりで)として、県内唯一の医師養成機関として、何を目指していくのか。課題解決に向けた取り組みや人材育成に対する率直な思いを聞いた。