高知大学医学部 災害・救急医療学講座 前方展開と総力戦で南海トラフ地震に立ち向かう

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西山 謹吾 教授(にしやま・きんご)
1984年高知医科大学(現:高知大学医学部)卒業、1988年同大学大学院修了。
近森病院、高知医科大学救急部、高知赤十字病院救命救急センター長兼副院長などを経て、
2019年から現職。

 高知大学医学部に2011年、寄附講座として設置された災害・救急医療学講座は、2019年8月、高知赤十字病院の救命救急センター長だった西山謹吾氏を教授に迎え、正規講座としてスタートした。南海トラフ地震を見据えた同講座の取り組みを聞いた。

─講座の役割は。

 県内の災害医療体制の構築と人材育成です。迫りくる南海トラフ地震に向けたキーワードは、「前方展開型災害医療」と「総力戦」。人材をできるだけ多く育てておく必要があります。

 前方展開型災害医療とは、発災直後の当県では広域医療搬送が機能しないと考えて、支援が来るまで現地で応急処置をして持ちこたえようという苦渋の戦略。

(続きは紙面でお読みいただけます。ご入用の方は、info@k-ijishinpo.com へお問い合わせください)

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