新年あけましておめでとうございます。本年がすばらしい1年になりますよう心からお祈り申し上げます。また2019年、相次ぐ台風の襲来により被害に遭われた皆さまに衷心よりお見舞い申し上げます。 皆さまが一日も早く平穏な生活を取り戻されますよう心よりお祈り申し上げます。
さて現在、本院は23の医科診療科と12の専門歯科を含む四つの歯科診療科からなる総合病院として、地域の方々にご利用いただいております。さらに、地域医療への貢献を目的として、2017年10月に訪問歯科センター、11月に内視鏡センターを開設いたしました。
本院の特色は、「医科と歯科の緊密な連携」です。口腔の疾患や治療は全身の状態と相互に密接に関連しています。安心安全な医療をお届けするためには、歯科から医科へ、医科から歯科への双方向の連携が大切です。
その点、本院は歯科医師と医師との連携が密で、多職種による連携が円滑に行える最適な環境にあります。例えば、高齢者歯科による「お口の汚れと誤嚥(ごえん)性肺炎に関するわかりやすい説明とその対処法」や耳鼻咽喉科による「嚥下(えんげ)内視鏡検査や嚥下造影検査を基にした食事指導、リハビリテーション、手術法の選択」は、本院の特徴となっています。その発展型として、2019年10月に摂食嚥下・言語センター(ことばと飲み込みのケアセンター)が設置されました。
一方、2030年までを見据え、国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が採択されました。また、SDGsはわが国においても、国家戦略の主軸に据えられたことが政府から発表されています。その17ある目標の一つに、「すべての人に健康と福祉を」という目標が掲げられています。 すべての人々が、それぞれの年代にあった、健康で満たされた状態(well-being)であることが望まれています。そのような流れの中で、2019年、水田祥代理事長のリーダーシップのもと、新病院の建設が開始されました。新病院は免震構造で、延べ床面積が現在の病院の約1・5倍となる予定で、今年の秋に新しく生まれ変わります。
これからもより機能的な地域医療支援病院として、「かむことから、要介護阻止へ、口腔の健康から、誤嚥性肺炎ゼロに」を目標として、地域の皆さまに信頼され、地域に貢献できる病院を目指す所存でございます。
本年もどうぞよろしくご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。