福岡大学病院 病院長 岩﨑 昭憲

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 皆さまにおかれましてはお健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 ご承知の通りここ1年余りの間、世界的な新型コロナ感染拡大による変動により、われわれ医療を取り巻く環境も予断を許さない状況になっております。一病院の努力だけではどうしようもない大きな波にのみ込まれて、大学病院といえども短期間に劇的な変革を強いられた年でもありました。

 福岡大学では、特に新型コロナ感染の重症患者の受け入れに注力するためECMOセンターを創設し、県内の患者さんを積極的に受け入れてまいりました。

 今後も、地域医療における特色的な役割として重症患者の治療向上に最大限の努力をしてまいります。この間、皆さま方から多くの心温まる激励と支援をいただきましたことに深くお礼を申し上げます。有効なワクチン開発や海外での投与開始など少し明るいニュースがある一方で、解決すべき難問も山積しておりますが、まずはこうして無事に新しい年を迎えることができたことを感謝したいと思います。

 さて、私たちの病院は新たなステージに入っています。いよいよ病院新本館の着工が始まり2023年秋には竣工する予定です。実施設計には、さまざまな最新機能を取り入れていますので、さらに安全で高度な医療を提供できると思います。その中には、災害や救急医療に使用する屋上へリポートや、COVID―19以外の繰り返すであろう未知のウイルスも想定した感染に強い設備も含まれています。

 2020年後半から新年にかけて、既に最新ハイブリッド手術室の稼働、新型リニアックの運用、福岡大学がんセンターへの新組織強化、ロボットや臓器移植医療センターの構造再編などを実施しました。今後も数十年先を見据えた取り組みをさらに進めてまいりたいと思っています。また、福岡大学病院ホームページ内の公式You Tubeで病院をさまざまな視点で紹介しています。ぜひご覧ください。

 コロナ禍を脱して今年こそ東京オリンピック開催など、一日も早く明るい話題が共有できるような社会に戻ることを願いながら、新年のごあいさつとさせていただきます。

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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