新年おめでとうございます。
産業医科大学病院の近況をお知らせいたします。 医生ケ丘地区大学病院の2018年度の外来患者数は1294(2017年1274)人/日、入院患者数は601(577)人/日 (678床)・年間入院総数1万7164(16046)人で、年間手術室稼働数は7343(6918)件でした。2017年開始のダビンチ手術も泌尿器科・消化器外科・呼吸器外科で順調に行われ、現在は婦人科で始まりました。成績良好で、手術数も増えています。
本学の使命は産業医学への貢献です。2018年に設置した就学・就労支援センターと両立支援科ですが、全国でも注目を集めています。療養・就労両立支援指導料や相談体制充実加算は2019年3月までに全国で40件の算定が報告されていますが、2019年9月までに当院では16件を算定しました。おそらく全国で一番活発な両立支援診療を行っています。患者さんにとても感謝されるやりがいのある診療です。
当院には産業医有資格・経験者が200人前後在籍しており、当院の特徴が良く出ている診療です。若松病院の外来患者数は370(381)人/日、入院患者数は129(121)人/日 (150床)・年間入院総数2936(3002)人で、年間手術室稼働数は1323(1302)件でした。スポーツ整形外科で特に活動が高く、他診療科にもとても貢献していただいています。
産業医科大学は1978(昭和53)年開設され、1979年に病院で診療が開始されました。現在、大規模な増改築工事の最中です。最新の放射線治療機器を備えた南別館(6000平方㍍)が、2019年7月に稼働開始しました。本館(4万9690平方㍍)に空きスペースができましたので、今後は空きスペースを順次ローテートさせ耐震改築工事です。2023年4月に稼働を開始する急性期診療棟(2万2000平方㍍)ですが、まもなく敷地(マムシ山と呼ばれる11㍍ほどの丘)の造成工事が始まります。現在はない設備(ハイブリッド手術室・産業医学臨床センター等)をつくり、手術室も増やします(12→17室)。この時に本館から急性期診療棟へ大規模な移転があり、本館のさらなる改築が始まります。本館も外観は開設当時の有田焼レンガ造りを残しますが、中身は一新します。
第二創成期とも言える大きな変革時代の中で最も重要なのは医療安全、そして教育です。当院の理念「患者第一の医療」「安全かつ質の高い医療」「人間愛に徹した医療人の育成」を根幹として、地域に欠かせない病院、職員や卒業生の誇りとなりやりがいを提供できる病院となることにチャレンジします。