九州医事新報社 - 地域医療・医療経営専門新聞社

獨協医科大学病院 病院長 平田 幸一

獨協医科大学病院 病院長 平田  幸一

 新年あけましておめでとうございます。2019年より元号が令和となり、2020年はオリンピックの開催と新しい時代の幕開けにあたり、獨協医科大学病院長として日頃より大変お世話になっております皆さまに新年のごあいさつを申し述べます。

 2019年の当大学病院は、耐震工事の完了を目前に病棟の引っ越しに伴う減床から、大勢の方に大変なご迷惑をおかけしたことをまず初めにおわびしたいと思います。おかげさまで病院の改装はほぼ終了し、2020年は病棟再編成により消化器、呼吸器系診療科の集約化が行われ、より安全で効率的、なによりも患者さんに分かりやすい病院へ少しでも変身できると思っております。さらにICU12床のフル稼働はもとより、脳卒中ケアユニット(SCU)の稼働が決定しております。また、この病棟再編成の目的の一つとして皆さまからご紹介の急患をお断りしないように、入院患者さんの日差・季節変動に対し柔軟に対応するため混合病床を50床以上設けました。これは今後想定される新型インフルエンザなどに代表される感染症のまん延に対しリスク回避をすることにも有効と考えております。 

 この時代のすさまじい変化に追いつくため、引き続き吉田謙一郎学長・学園理事長の御指導のもと、経営情報分析を詳細に行った上で病院としてのガバナンスを発揮させ、より効率的な経営を目指していきます。

 これら難しい問題を抱える一方で良いことも進行中です。既に工事が始まっている敷地内薬局は、当院薬剤師の方々の働き方を改革するばかりかその2階はアメニティーゾーンとしてのイートインなどが職員の憩いの場となるはずです。また、患者さん駐車場の更新、さらに病院前のイルミネーションは、病院外壁に設置しているわれわれのDのマークとともに素晴らしい大学病院の外観を輝かせてくれているものと思っております。

 当院の臨床研修医のマッチ率が3年連続でほぼ100%という素晴らしい結果となりました。これはひとえに臨床研修センターの皆さま、さらにはわが大学病院のブランド力を上げていただけた教職員全員のおかげと感謝しております。

 また、大学および大学病院における国際交流は国際的なブランド力向上につながっており、これまでの各大学などとの海外交流事業をさらに拡大することはもとより、海外の非常に治療が困難な患者さんの当院への受け入れ治療も具体的に始まっております。

 結びにあたりまして、獨協医科大学病院はさらに切磋琢磨して、本年も多くの皆さまから信頼される大学病院を目指しますので、引き続きこれまで以上のご支援とご支持をよろしくお願い申し上げます。

記事に関する感想・コメントはこちらから

このフォームに入力するには、ブラウザーで JavaScript を有効にしてください。
名前
メニューを閉じる