日本社会医療法人協議会 会長 西澤 寛俊

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 2020年の新春を迎え、謹んで新年のお喜びを申し上げます。新元号「令和」となってから初めての新年になりますので、皆さまにおかれましては気持ちを新たに一歩を踏み出す年となることと存じます。

 一般社団法人日本社会医療法人協議会は2013年に設立、今年で8年目を迎えました。

 2005年に発足された前身である特定・特別医療法人の会設立から数えると、今年で16年目です。

 社会医療法人は、2006年医療法改正において、「公立病院改革が進む中、民間の高い活力を生かしながら、地域住民にとって不可欠な救急医療等確保事業を担う公益性の高い民間法人」として制度化されました。

 地域の住民・患者の協力を得た上での、地域の要求に応じた公益性の高いサービスの提供と公的な運営が要件となっております。2019年10月時点、全国で310法人が社会医療法人として正式認可を受け、各地域において積極的に活動をしております。しかしながら、社会医療法人制度についての創設の経緯や意義、社会医療法人のあり方など、地域の方々や各法人でも十分な認識をされているとは言い難い現状です。

 現在、2040年を展望した医療提供体制の改革が進められています。その実現に向け、20
25年までに着手すべきこととして「地域医療構想の実現等」、「医師・医療従事者の働き方改革の推進」、「実効性のある医師偏在対策の着実な推進」を三位一体で推進するとしておりますが、いずれも非常に難しい課題です。

 しかし、今後の少子化・人口減少が進む中、持続可能な地域医療提供体制構築のために、医療界が積極的に取り組む必要があることは言うまでもありません。

 また、社会医療法人は設立時の趣旨・理念を踏まえて、「公益性の高い医療の担い手」という期待に応え、これらの改革の中核的な役割を果たし、新しい時代において地域社会から信頼され、地域医療をけん引する中心的な役割を担う責任があります。

 当協会は社会医療法人を広く地域社会に認知していただくための活動および、会員法人が地域で活躍するための支援など、今後さらに活発な活動をしてまいりたいと思います。

 引き続き皆さまのご理解・ご支援を賜りますようお願いするとともに、本年の皆さまのご多幸を祈念いたしまして、年頭のごあいさつとさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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