九州合同法律事務所 弁護士 小林 洋二
前回に続いて、緊急に受診したのに何もしてもらえず、帰宅後に亡くなったというケース。今回は、腰背部痛です。
その日、Aさん(69歳男性)午前7時ごろに起床しました。朝食後、いつもの薬(抗血小板薬等)を服用した頃から、突然、腰背部痛が発生しました。とりあえず湿布を貼ったものの、その痛みは和らぎませんでした。
奥さんは、そのようなAさんの様子を気に掛けながらも、歯科医院の予約を取っていたことから、いったんは外出しました。しかし、その歯科医院に、「病院に行きたいので帰ってきてほしい」とのAさんからの電話が入り、予約をキャンセルして、急ぎ自宅に戻りました。