九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

鹿児島大学病院 病院長 夏越 祥次

鹿児島大学病院 病院長 夏越  祥次

 新年あけましておめでとうございます。皆さまにおかれましてはつつがなく新しい年をお迎えのこととお喜び申し上げます。

 鹿児島大学病院は再開発が進行中であり、C棟、B棟の病棟が完成し、現在旧病棟が取り壊され、外来、管理棟の工事が開始される予定となっています。

 足掛け20年に及ぶ工事であり、病棟から手術室、集中治療部、救急病棟までの動線が長く、患者さんや職員の皆さんに大変ご迷惑をかけています。また病床数が100床減で運営をしなければならないという極めて厳しい状況に立たされています。 この危機を乗り越えるためには病床稼働率の上昇と、在院日数の減少、手術数の増加等を重点方策として、何とか赤字にならないよう推移しています。

 特に病床稼働率は92・3%で国立大学病院ではトップクラスの成績でありました。教育、研究を並行しなければならない国立大学病院で、経営にも大変な努力を強いられていることに、時代の大きな変化を感じています。 新臨床研修医制度や専門医制度の改革により、大学病院での研修医、医師が減少する中、、教育、臨床を遂行していくために現状のままで良いのか、今後の大学病院の在り方について議論する必要性を感じています。

 一方、地域医療は人口減少に伴い、患者数の減少は加速しつつあります。地域医療構想調整会議に出席して、各2次医療圏の高度急性期、急性期、回復期、慢性期の4機能ごとの病棟数や病床数に関する議論に参加してきました。

 しかし、突然2019年9月に厚生労働省から再編統合について議論の必要な424病院が公表されました。この発表の善しあしはさておいて、各地域での医療構想調整会議ではなかなかまとまらない点も多く、議論が少し加速しそうな感じを受けます。

 一昔前のように地方大学病院がへき地・離島に潤沢に人材を派遣することは極めて困難であり、今後地方医療の在り方も熟考される時に来ていると考えます。

 若い医師が地方病院でも、経験、技術、チーム医療を十分に積むことができるような病院再編が必要な時期かもしれません。鹿児島大学病院は経営の安定化と人材確保を行い、できる限り地方医療にも貢献できるように本年も職員が一致団結して、努力を続けたいと思います。

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