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高度・急性期医療に対応 患者にやさしい病院へ

高度・急性期医療に対応 患者にやさしい病院へ


東京都新宿区西新宿6―7―1 
☎03―3342―6111(代表)
http://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/

 地下鉄「西新宿」駅に直結する東京医科大学病院は、2019年7月1日に、地上20階・地下2階の新病院として生まれ変わった。高度・急性期医療に対応する最新の医療設備と、快適さを追及した「患者さんにやさしい病院」としての機能を兼ね備えている。

◎周産期医療の充実 癒やしのある空間に

9階に設けた屋上庭園。大都会の癒やしの場になっている

 高層ビルが立ち並び、急速なグローバル化が進む大都市「新宿」。その新宿区には三つの大学病院、500床以上の病院が数多く存在する。その中で東京医科大学病院は、特定機能病院として高度な医療技術を提供し、診療機能の充実を図ってきた。

 新病院は、低侵襲かつ高度・急性期医療に対応するため、最新の検査機器の導入や集中治療室などを充実。さらには、2020年の東京オリンピックを見据えた災害拠点病院としての機能強化を図っている。

 中でも周産期医療の充実は新病院の目玉の一つだ。三木保病院長は「近年の高齢出産など、ハイリスクな出産に対応するべく、母体胎児集中治療室などを設置し、産科と新生児集中治療室(NICU)が常に連携を取りながら24時間体制で診療やケアに当たっています。例えば高齢でリスクがある患者さんであっても医学的、医療的なサポートのもと安心して出産していただける環境を整えました」と語る。

 一方で、病床数は1015床から904床にダウンサイジング。これにより、患者のプライバシーや快適な療養スペースの確保が実現した。これは、コンセプトである「患者さんにやさしい病院」へつながっている。

 9階には緑と季節の花々に囲まれた屋上庭園、その庭園を眺めるホワイエやレストラン、コンビニエンスストアを設けるなど、限られたスペースを有効に活用、患者やその家族の癒やしの空間を演出している。

◎スタッフの意識も変化

 三木病院長は就任時に、「満足いただける医療」をテーマに、全職員が力を合わせ、病院の理念である「患者さんとともに歩む良質な医療」を実践したいと呼び掛けた。

 「一人が油断することで、患者さんの満足度は低下し、それは病院の不信感につながっていきます。病院からお帰りになるときに〝この病院で良かった〟と思っていただけるような、安心と満足を感じられる医療を提供すること。それが医療のプロであると思っています」

 患者が満足する医療を提供するには、スタッフの意識改革こそが重要になってくる。
 
 「新病院に移る際に、〝生まれ変わろう〟と伝えました。病院がグレードアップするなら、私たちスタッフも成長が必要です。委託も含め5000人ほどいるスタッフの接遇意識を改革するためにも、2019年7月1日は、とても良い節目になりました」

◎地域医療における役割が明確に

 100年という歴史の中で、地域とともに歩んできた東京医科大学病院。地域医療構想の構築などが進む中、現在は役割分担が明確となり、特定機能病院として重症患者を中心とした高度医療を担っている。今後は一層、その役割は大きくなっていくだろう。

三木保病院長



 「だからといって、地域住民とのつながりが薄れるわけではありません。大学病院だからこそできることがあります。その一つが、健康増進や予防医学などの啓発活動です。大学病院としてわれわれの持つ専門的な知識や基礎研究の知見を、市民公開講座などを通じて地域の皆さまに還元していきたいと考えています」

 また、健診予防医学センターの充実も進めている。

 「がんや生活習慣病などの検診を推進し、もっと予防に関心を持っていただきたいと思っています。そして、病気や健康に関して相談したいときに〝東京医科大学病院がある〟と思ってほしいですね」

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