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開業20周年、3世代のかかりつけ医として根付く

開業20周年、3世代のかかりつけ医として根付く

医療法人アイズ 湯口眼科クリニック 湯口 幹典 院長 (ゆぐち・みきのり)
1977年東京医科大学医学部卒業。
津島市民病院眼科医長、名古屋市立大学医学部眼科学教室講師を経て、
1999年から現職。愛知県眼科医会会長兼務。


 名古屋市内から電車で約20分、刈谷市はトヨタグループ主要企業の本社が集中する企業城下町だ。人口増が続く同市で、今年開業20周年を迎えた湯口眼科クリニック。愛知県眼科医会会長の湯口幹典院長に話を聞いた。

―20年という節目の年。

 名古屋市立大学眼科で20年ほど勤務医をしていましたが、眼科は開業しても病院レベルの診療や治療ができると知り、開業にも興味を持つようになりました。父親から土地を相続したこともきっかけになりました。刈谷市は名古屋市内から近いことやトヨタ自動車の街であることなどからも将来性が見込めるのではないかと考えました。

 大学病院では、白内障や緑内障などさまざまな疾患の臨床に携わりました。大学病院の場合、基本的に紹介患者さんを中心にしていますので手術の施行を含め難しい症例が中心です。

 開業後は「目が赤いのですが」といった子どもさんの一般的な診療をはじめ高齢者の手術までと幅広いことから診療の中身がずいぶん違うと感じました。ただ、現在に至っては、また診療内容は大きく変化しています。

 眼科の場合、検査をはじめ医療機器が常に進歩していますので、最新の情報を学び続けなければならない。逆にいうと開業医もレベルの高い診療ができますし、病院と比べても診療の内容のギャップが少なくなっているように思います。

 高齢者の手術が増加しているのも特徴の一つ。特に白内障は日帰り手術の要望が増えています。今では、子どもから高齢者まで3世代にわたってかかりつけ医というご家族も少なくありません。赤ちゃんの時から診ていた子どもさんが、子どもを連れて受診したり、親御さんに付き添って来たり。地域と共に生きる開業医の醍醐味(だいごみ)かもしれません。


―愛知県眼科医会会長です。

  全国組織である日本眼科医会は開業医、勤務医から成る組織で全国8ブロックに分かれています。東海北陸眼科医会はその半数が愛知県眼科医会会員です。愛知県眼科医会は現在会員が約900人と大所帯です。伝統的に広報活動に熱心で、県眼科医会の会報誌を毎月発行し全会員に郵送しています。誌面では県内の眼科医療の課題などを取り上げています。

 愛知県内には名古屋大学、名古屋市立大学、藤田医科大学、愛知医科大学の四つの大学に眼科があります。県眼科医会との連携が密接です。毎年4月には、4大学の新入局者を迎えた会合を開催します。県内の眼科入局者が全員集まりますので、県眼科医会会員も楽しみにしていますし、医局員にとっては横のつなかりができるとあって大変好評です。

 また、4大学が毎年交代で会員向けの講演会を企画。愛知県の眼科医療の質向上に貢献し、病診連携が強まると考えています。


―力を入れている点は。

 眼科は、女性の比率が高いのが特徴の一つ。女性医師が働き続けられる環境づくりを県眼科医会も支援したいと考えています。このため、県眼科医会に愛彩会という男女共同参画を推進する会を設け、女性医師支援の講演会などを企画しています。

 昨年は資生堂の取締役の方に、女性の多い職場での働きやすい環境づくりについてお話しいただきました。私の夢の一つですが、県内で眼科医の人材バンクのようなものができないかとも考えています。

 私も含めて開業医は急用ができてもすぐには休むことができません。人材バンクで眼科医の登録をしてもらい、開業医が休みたい時に、バンクを通して医師を派遣するようなシステムがあれば役立つのではないでしょうか。働き方改革も進められていますので開業医の働き方を振り返ることも大切かもしれません。


医療法人アイズ 湯口眼科クリニック
愛知県刈谷市大手町5―12
☎0566―24―0800
http://www.kariya-ishikai.or.jp/95.htm

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