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開学70周年へ向けプロジェクトが始動

開学70周年へ向けプロジェクトが始動

郡 健二郎 理事長・学長(こおり・けんじろう)
1973年大阪大学医学部卒業。英マンチェスター大学交換研究員、
名古屋市立大学大学院医学研究科腎・泌尿器科学分野教授、同附属病院長、医学研究科長・医学部長
などを経て、2014年から現職。一般社団法人公立大学協会会長兼任。


 2020年、創立70周年を迎える名古屋市立大学。名古屋市瑞穂区の桜山(川澄)など四つのキャンパスに医学部など7学部を擁する。節目の年を目前に、郡健二郎理事長・学長が抱負を語った。

―プロジェクトが目白押しのようです。

 「名市大未来プラン」を掲げ、それを基にさまざまなプロジェクトを進めています。

 まず新たに「先端神経研究センター」を立ち上げます。前身は32年前に開設した「分子医学研究所」ですがこれを改組。先端神経研究センターに「認知症領域研究部門」「発達障害領域研究部門」を設けます。

 新センターでは疾患の中でも、主に認知症や発達障害について研究を進めます。現在、認知症部門と発達障害部門のそれぞれの責任者を募集するなど2019年度の開設を目指して準備が進んでいます。

 認知症は個人にとっても、また社会にとってもさまざまな課題を投げかけています。これに対して「先端神経研究センター」では発症メカニズム、予防法、治療法開発などを目指した先進的な基礎研究を推進していきたいと考えています。

 同時に発達障害の研究にも取り組むようにします。自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害などが発達障害と言われるものですが、文科省の調査によると、公立小中学校の通常学級に在籍している児童生徒で発達障害の可能性のある生徒の割合は6・5%との結果でした。

 これまでのところ、発達障害を研究する機関はほとんどありませんが科学的な研究の必要性は明らかです。現在ある7階建ての分子医学研究所の建物を利用。当面の研究費は名古屋市の予算に盛り込まれることになりました。附属病院を有する本学ならではの臨床と連携した研究センターを目指します。


―救急災害棟も新たに建設するそうですね。

 現在、救急の受け入れが急速に増加しています。昨年度は年間約8000件弱となりました。3年半前と比較すると倍以上でしょう。

 「先端神経研究センター」と同じように来年度建設に向けての調査費として5000万円が計上されました。2023年をメドに完成を目指します。

 本学としては、救急隊への指導を病院側ができるような場所だったり、常に救急車が待機できるような場所をつくったりと、日本で一番の救急を目指すような、ここにしかない救急医療を提供できる拠点づくりを目指します。


―2020年度のミッションについては。

 名古屋市立東部医療センター(千種区)と西部医療センター(北区)を大学の法人組織、つまり附属病院にすることです。

 それぞれ約500床ずつありますので、実現すれば大学病院全体では約1800床という大規模な組織になります。2カ所のセンターが大学附属病院になれば患者さんは増えると予想されますし、経営の安定化につながります。

 同時に、医師など職員の確保にも貢献すると考えられ、安定して質の高い人材確保ができると思います。ハードルは高いのですがメリットは少なくありません。


新学部の開設というニュースもありますね。

 学び直しを応援する学部を立ち上げたいと考えています。対象者となるのは35歳以上の方です。リタイアした方だけでなく、再就職を希望する方も対象です。実現すれば国内でも初めての試みでしょう。

 学問を続けられる場を提供することで、高齢者の生きがい、やりがいを応援することになります。大学の理念である「地域に愛され世界をリードする大学」として、高齢社会における大学の新たな役割を提示することになるのではないでしょうか。



名古屋市瑞穂区瑞穂町川澄1
☎052―853―8005(事務局総務課)
https://www.nagoya-cu.ac.jp/

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