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角膜カンファランス2021 第45回日本角膜学会総会 第37回日本角膜移植学会

角膜カンファランス2021 第45回日本角膜学会総会 第37回日本角膜移植学会

 「(第45回角膜学会総会、)」が2021年2月下旬~3月上旬、ウェブ上で開催される。当初は愛媛県内で開く予定だったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の終息が見えないことから、ウェブでの開催を決定した。

若手のモチベーションアップを

 ウェブ開催は、前回に続き2年連続。会場に行かなくても単位を取ることができることから、前回の角膜カンファランスは例年より参加者が多かったと聞いています。今回も、1000人を超える方の参加を見込んでいます。診療の空いた時間に参加くださる方も多いでしょう。楽しんでいただける、ためになる学会を目指して、しっかりとしたプログラムを組んでいきたいと思っています。

 特別講演は、ノーベル生理学・医学賞受賞者である大隈良典先生にお願いしました。「酵母から見えてきたオートファジー、細胞内リサイクリングシステム」のタイトルでお話いただきます。大隈先生は、若手研究者の育成に力を注がれ、啓発活動も継続的にされています。大隈先生の研究が、角膜と直接的な関係があるわけではありませんが、研究の楽しさが若い方々に伝わる講演になると思いますし、私も楽しみにしています。

 シンポジウム1は、「角膜研究のNew Wave」とし、新しい研究に精力的に取り組んでいる若手研究者4人を演者に集めたのが特徴です。研究内容は「培養ヒト角膜内皮細胞の代謝特性」「ヒトiPS細胞を用いた角膜上皮幹細胞の誘導」「マウス角膜血管新生におけるスフィンゴシン-1-リン酸受容体3(S1PR3)の役割」「疾患特異的iPS細胞を用いた疾患モデリング」。いずれもおもしろい研究です。若手が発表の場に立つことで、発表する側のモチベーションアップにつながるのはもちろん、同世代の刺激にもなると考えています。

 シンポジウム2は、「角膜感染症診断のNew Wave」です。「共焦点顕微鏡」や「MALDI-TOF」、「Strip PCR」、「メタゲノム」といった、近年進歩を見せている角膜感染症の診断に役立つ機器、検査法、検査キットを取り上げます。

ウェブに特化し、良さを追求・発信

 COVID-19の状況によって現地開催を断念せざるを得なくなる可能性もあることから、今回はウェブ開催に特化し、その良さを追求することを決断しました。ウェブの場合は、見たい演題があれば、自由な時間に見ることができますし、何度も繰り返し見て、細かいところまで理解することも可能というメリットがあります。一方で、発表に対して質問したり、知見を聞いたり、自身の研究についての話もしてディスカッションしたりといったチャンスが少なくなる可能性は考えられます。

 そこで、すべての演題で、質問を一定期間受け付けて、演者の方にまとめて回答いただくなど、デメリットを補い、メリットを生かす運営方法を模索しています。良かった演題に対して、参加者が投票するといったことも、会場での開催より集計面で容易にできるでしょう。決定ではありませんが、従来のポスター発表に対する表彰だけでなく、参加者からの評価が高かった演題に対する表彰なども検討しているところです。

 もともと、若い医師が多く参加し、年齢関係なく、自由に発言し、討論できるというのが「角膜カンファランス」の魅力の一つでした。その良さを踏襲(とうしゅう)しながら、新しい学会形式を発信する、そんな場にしたいと思っています。

学術集会の主なプログラム(予定)

●特別講演「酵母から見えてきたオートファジー、細胞内リサイクリングシステム」
大隈 良典氏(東京工業大学栄誉教授 2016年ノーベル生理学・医学賞受賞)

●シンポジウム1 「角膜研究のNew Wave」
演者:沼 幸作氏(京都府立医科大学)、渡辺 真矢氏(大阪大学)、
安田 慎吾氏(和歌山県立医科大学)、稲垣 絵海氏(慶應義塾大学)

●シンポジウム2 「角膜感染症診断のNew Wave」
演者:近間 泰一郎氏(広島大学)、砂田 淳子氏(大阪大学)
中野 聡子氏(大分大学)、鈴木 崇氏(東邦大学大森病院)


WEB開催期間:2021年2月下旬〜3月上旬
運営事務局:コングレ内 メール:cornea2021@congre.co.jp
学会HP:http://www.congre.co.jp/cornea2021/

※情報は10月末日現在のものです。開催について最新の情報は学会HPでご確認ください。

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