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職員の意識を変え 病院を変えていく

職員の意識を変え 病院を変えていく

医療法人みつや会 
髙橋 伸明 院長(たかはし・のぶあき)

1973年鳥取大学医学部卒業。
福岡記念病院院長・名誉院長、福岡脳神経外科病院理事長などを経て、
2019年から現職。

 2019年10月、長く勤務してきた福岡県から、新八街総合病院がある千葉県へと赴任した。病院経営の立て直しに向け、「地域との連携を図り、質の高い医療を提供したい」と話す髙橋伸明院長に、これまでの歩みと今後の抱負について聞いた。

現場に立ち続ける思い

 親族に医師や歯科医師がいたことで影響を受けたという髙橋院長。自然と自分も医師の道を志した。鳥取大学医学部へ進学し、脳神経外科の道へ。

 「脳は面白い。部位によってそれぞれ機能がきちんと決まっている。所見で脳のどこがダメージを受けているかが分かる、という部分にも魅力を感じました」

 大学卒業以来、ひたすら脳神経外科医として急性期医療に貢献してきた。

 「患者さんをあらゆる面からきちんと診療すること。これだけは、最初からずっと変わっていません」

 52歳の時にスウェーデンで最新のガンマナイフ治療を学び、71歳となった今も、診療の現場に立ち続けている。日本DMAT隊員の登録も5年ごとに更新し続けるなど、常に精力的だ。「登山やフルマラソン、水泳などが趣味。現場に立つための体力づくりは、しっかりと続けています」

総合病院としての役割を再確認する

 福岡に勤務していた時に「病院の立て直しをしてほしい」と依頼を受け、縁もゆかりもなかったという千葉の地に赴いた。

 これまで院長や理事長を歴任し、その経験と強い信念をもって、これから新八街総合病院の再建に取り組む。

 就任して早々、病院改革に向けての課題が、いくつか見えてきた。

 「191床の総合病院で外来が一日500~600人。これは、かなり多すぎると言えます。今は地域完結型の医療です。外来抑制をし、病床稼働率を上げることが、健全な経営につながると感じました」

 これまで、土曜・祝日も開院していたことから、地域住民にとっては、いつでも利用できる病院として親しまれてきた。確かに、身近に感じてもらえることは良いことだが、それだけでは病院経営は成り立たない。

 「外来はある程度、開業医の先生にお任せし、症状の重い患者さんを引き受ける。しっかりと役割分担を行っていくつもりです」

 就任し、地域の病院や診療所へのあいさつに追われる日々。しかし、まずは顔を合わせ、現状を知ってもらいながら、今後の連携をスムーズにしていきたいと願う。

病院を愛する職員を増やしていく

 今後強化していきたいのが、地域社会への貢献だ。これは、新しく制定された病院理念にも盛り込まれている。

 「調べてみたら、実は病院理念がずっとなかったようです。そこで就任後、すぐに院内に公募をかけて、みんなの意見を反映したものができました」

 決まった理念は「患者さんの人格・権利を尊重し、質の高い安全な医療を提供します」

 「地域医療の中核病院として、責任をはたします」「医療を通して、地域社会に貢献します」の三つとなった。

 「トップダウンではなく、職員全員で病院の理念を考え、話し合ったことに意味があります」

 病院を愛する気持ちが生まれなければ、質の高い医療も地域への貢献も実現はできない。
 
 地域貢献の一つとして、地元で開催されるマラソン大会への救護チームとしての参加が決まっている。

 「2019年度は台風の影響で大会は中止となりましたが、次こそ参加する予定です。今後も地域のイベントに積極的に参加して、地域から愛される病院になっていきたいと思います。病院を愛し、地域を愛する職員が増えれば、病院経営は自然と改善していくと、信じています」

医療法人みつや会 
千葉県八街市八街ほ137―1 ☎043―443―7311(代表)
http://yachimata-hp.or.jp/

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