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第72回日本皮膚科学会中部支部学術大会 ~BE A DERMATOLOGIST~

第72回日本皮膚科学会中部支部学術大会 ~BE A DERMATOLOGIST~

 皮膚科学に改めて真摯(しんし)に向き合う機会にしたい、との思いをテーマに込めた第72回日本皮膚科学会中部支部学術大会が11月、奈良市を会場に現地とウェブのハイブリッド方式で開催される。著名な医師兼作家らが登壇するプログラムの内容や、会長を務める浅田秀夫氏の学会に向けた思いなどを紹介する。

会長 浅田 秀夫 氏

真摯に皮膚科医療に向き合う気持ち新たに

 専攻医の地域分布や診療科の偏在などの問題に対処するため、日本専門医機構が中心となってシーリング制を導入するなど、近年、皮膚科医を含め臨床医を取り巻く環境は著しく変容しています。このような中、皮膚科医の責務が何であるか今一度立ち返った際に、どのような状況に置かれてもわれわれ皮膚科医は皮膚科学に継続して真摯に取り組むことが重要なのではないかと考えました。

 皮膚科の専攻医の先生方はもちろん、既に専門医を取得され、皮膚科医療の第一線でご活躍されている先生方も含め、改めて皮膚科医として皮膚科学に真摯に取り組む機会になるような学術大会にしたい-。そのような気持ちを込め、今回のテーマを「BE A DERMATOLOGIST」としました。

医師兼小説家・久坂部羊氏らが登壇

 本学術大会の特徴の一つとして、特別講演で3人の高名な先生にご登壇いただきます。1人目は、医師でありながら小説家・推理作家でもある久坂部羊氏です。久坂部氏は、2003年に「廃用身」で作家デビュー。、介護、死生観などの問題を扱った作品を精力的に執筆され、「破裂」「無痛」「神の手」がテレビドラマ化されるなど、社会的に高く評価されています。2人目は、奈良県立医科大学名誉教授の大﨑茂芳氏。生体高分子学研究において大変ご高名で、クモの糸でバイオリンの弦を作るなど、ユニークな発想を持っておられます。そして3人目は、「ヒトヘルペスウイルス6」研究で実績のある東京慈恵会医科大学ウイルス学講座教授の近藤一博氏です。このウイルスのSITH-1遺伝子がうつ病を発症させる原因となることを発見された研究者としてご存じの方も多いと思います。3人の先生方のご講演を聞くことができると思うと、私も今からワクワクしています。ご参加いただける先生方はぜひ楽しみにしていてください。

 二つ目の特徴として、皮膚ウイルス学、膠原(こうげん)病、遺伝性皮膚疾患、そしてダーモスコピーや皮膚エコーから推理する皮膚科学について、全国の著名な先生方によるシンポジウムを予定しています。皮膚外科と形成外科のそれぞれの視点から皮膚外科手術を考えるミニシンポジウムもあります。その他、日常診療で遭遇する疾患について改めて勉強する機会を設けたいという狙いから、薬疹、皮膚悪性腫瘍、自己炎症性疾患、自己免疫性水疱(すいほう)症、そして下肢切断と下肢救済に関する教育講演も予定しています。

コロナ禍でも有意義な場に

 例年、本学術大会に向けてご尽力いただいた方々への感謝の気持ちをお伝えし、また参加者の皆さまに交流を深めていただくことを目的として、会頭招宴会や懇親会を行っています。しかし、COVID-19の感染拡大の状況を鑑み、こ
れらの交流会は中止せざるを得ないと判断しました。残念ながら飲食を伴う会合を開くことはできませんが、ご協力いただきました方々には何らかの形で感謝をお伝えしたいと考えております。

 ご参加いただく皆さまにとって有意義な学術大会となるよう、当教室員、同門会員、学会事務局員とともに精いっぱい準備を進めています。多くの皆さまの参加を心よりお待ちしています。

主なプログラム(予定)※敬称略

● 特別講演1「新型コロナと日本人の健康観」
11月20日(土) 午後4時30分~同5時30分 久坂部 羊(作家、医師)

● 特別講演2「生体線維の不思議 -コラーゲン線維からクモの糸へ-」
11月21日(日) 午前10時15分~同11時15分 大﨑 茂芳(奈良県立医科大学)

● 特別講演3「ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)の潜伏感染が引き起こす疾患 -うつ病ウイルス原因説-」
11月21日(日) 午後1時10分~同2時10分 近藤 一博(東京慈恵会医科大学)※敬称略


会期:11月20日(土)・21日(日) 会場:奈良県コンベンションセンター
運営事務局:日本皮膚科学会内大会運営部運営チーム 
メール:cjda72@dermatol.or.jp
学会HP:https://cjda72.jp/

※情報は10月10日現在のものです。開催について最新の情報は学会HPでご確認ください。

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