九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

第49回日本脳卒中の外科学会学術集会 脳卒中 力をひとつに Unity in Diversity

第49回日本脳卒中の外科学会学術集会 脳卒中 力をひとつに Unity in Diversity

 脳卒中に関わる3学会が合同開催する「STROKE 2020」が、3月26日(木)〜28日(土)、横浜市のパシフィコ横浜で行われる。2018年12月に成立した「脳卒中・循環器病対策基本法」が2019年12月に施行されたばかり。関連企画に注目が集まる。

内科・外科の枠を越えて

会長 
(奈良県立医科大学脳神経外科教授)

 「脳卒中・循環器病対策基本法」が2018年12月1日に成立しました。実質的には、成立後初めてとなる開催です。第45回日本脳卒中学会学術集会(会長=杏林大学脳神経外科・塩川芳昭教授)と第36回スパズム・シンポジウム(会長=三重大学脳神経外科・鈴木秀謙教授)との合同で、「STROKE 2020」として実施。最終日に第7回日本心血管脳卒中学会学術集会(会長=杏林大学脳卒中医学・平野照之教授)も開催します。

 今回のテーマは「脳卒中 力をひとつに」。高齢者の増加で予想以上に増えている脳卒中は、複数の科、職種がワンチームで挑まなければならない病気です。対処はスピードが命。専門治療を一刻も早く施し、リハビリを始めることが肝心です。この流れをシステム化するため、続々と開設されているのが多職種連携の「脳卒中センター」です。

 学会はアカデミア、学問の観点から成り立つ一方、行政は行政の観点で医療施策を行ってきた経緯があります。それが、対策基本法が通ったことで一気に「一緒に進めよう」という機運が高まりました。今回の学会は、まさにそれを体現するもの。7000人が一堂に会する予定です。

「脳卒中・循環器病対策基本法」を核に

 今、プログラムを詰めているところですが、注目はやはり対策基本法関連。成立後、現場はダイナミックに変化しています。施策の進捗(しんちょく)や課題、診療の均てん化、脳卒中と循環器病5カ年計画など、今後を見据えた内容がめじろ押しです。外科、内科、各種専門職、行政などが一斉に集まり、全員で情報を共有したいですね。

 さらに初日夜は、あえて会議を行わないことに。多職種のメンバーでわいわいとお酒を酌み交わしてほしいからです。交流が活発になればいいですね。

 外科学会では、特別企画としてシンポジウム「未破裂脳動静脈奇形(AVM)に対する本邦の手術適応と治療成績」を開催。もやもや病の周術期管理や重症くも膜下出血の集学的治療、人材育成についても取り上げます。

 初の試みは、インターナショナルセッションです。海外の先生方が発表、交流できる場を設けます。

運営はコミュニケーションが肝心

 学会運営も経済的に厳しい時代です。寄付依存は無理で、いかに参加費を集めるか。企画力が試されます。業者が入るランチョンセミナーやアフタヌーンセミナーの枠をどう埋めるかも腕の見せどころ。専門医が商品説明を行う「ミート・ザ・エキスパート」という企画も準備中です。業者に魅力ある場を提供して協賛を得ることができれば、学会は経済的に助かります。相手が求めるものを把握し、応じることでウィンウィンの関係が築けます。

 近年、大きなリスクになっているのが災害です。学会中に起こった事例もあり、対処を迫られています。初日に地震が来れば、大赤字です。参加者は減り、学会は成り立たなくなります。そこで、今回初めて保険に加入することに。地震、台風のほか、噴火、テロなど、さまざまなオプションがあります。保険については、他の学会長から尋ねられることもしばしばです。今後、販路拡大が見込まれますので、保険会社にとってはビジネスチャンス。関西人ですのでそのあたりもうまく勘案しながら(笑)、交渉しているところです。

 時代とともに学会運営の手法も変わりつつあります。あちこちとコミュニケーションをとりながら、準備していきたいですね。

学会の主なプログラム(予定)

●脳卒中・循環器病対策基本法シンポジウム
「基本法施行後の施策進捗と直面する課題」 3月26日(木)午後1時10分~同2時40分
「急性期脳卒中診療の均霑化と診療体制再構築」 3月27日(金)午後1時10分~同2時40分
「脳卒中と循環器病克服5カ年計画」 3月28日(土)午後1時30分~同3時

●第49回日本脳卒中の外科学会特別企画
「未破裂脳動静脈奇形(AVM)に対する本邦の手術適応と治療成績」 3月27日(金)午後2時40分~同4時10分

会期:3月26日(木)~28日(土)
会場:パシフィコ横浜 運営事務局:コングレ ☎️03-5216-5318
学会HP:http://www.congre.co.jp/stroke2020/49jsscs/

この記事を読んだ方は他にこんな記事も読んでいます

最新の記事情報が取得できます

Twitter

「いいね!」ボタンを押すと、最新情報がすぐに確認できるようになります。

Instagram

フォローする」ボタンを押すと、最新情報がすぐにツイート上で確認できるようになります。

Instagram did not return a 200.

コメントはこちらから

[contact-form-7 404 "Not Found"]
メニューを閉じる