九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

第32回日本整形外科超音波学会 風景常新 ―まだ観ぬ世界へ―

第32回日本整形外科超音波学会 風景常新  ―まだ観ぬ世界へ―

 画質の精度向上とともに、急速に普及が進みつつある運動器エコー。そのトップランナーたちが集う「」が6月6日(土)・7日(日)、奈良市で開催される。現場の盛り上がりを体感できる2日間となりそうだ。

ブーム到来、運動器エコー

会長 田中 康仁 氏
(奈良県立医科大学整形外科教授)

 内臓を診るものだった超音波が運動器に使われ始めて三十数年。機器の発展とともに、運動器エコーは整形外科領域の診断・治療に欠かせないモダリティーになりつつあります。

 エコーは非侵襲で扱いやすく、かつ必要な場に持ち込んで手軽に使えるのが特長です。該当部位を動かしながら、一瞬で出血や肉離れなどの状態を確認できるので、治療の判断がすぐできる。開業医や理学療法士などに重宝されており、現場ではかなり盛り上がっているなと感じますね。そういう意味では、整形外科超音波はボトムアップの世界。全国の大学に重要性が広まれば、リサーチも飛躍的に進むでしょう。日常の診療だけでなく、エコーを学問として体系化するための一里塚となる学会にしたいと考えています。

 近年注目されている「ハイドロリリース」や「筋膜リリース」、あるいは「エコーガイド下インターベンション」。これらの言葉は、実はまだ定義があいまいな状態です。今後、解剖学的な裏付けをもってきちんと定義しなければなりません。その方向性を示すのも、今回の大きな目標です。開催テーマは「風景常新―まだ観(み)ぬ世界へ―」。「風景常新」は、川端康成が日本画家の東山魁夷に贈った言葉です。初心者からマニアックなヘビーユーザーまで、新しい発見のある学会を目指します。

エコーの名手 ライブで「魅せます」

 特別企画の一つは、「言葉の定義 エコーガイド下インターベンションの手技」。超音波を用いた手技を、医学用語としてどう定義すべきか、ディスカッションしながら探ります。

 必見は、ライブパフォーマンス。エコーの名手が、さまざまな体形の被験者の画像で「魅せます」。手元とエコー画面、二つのスクリーンを見比べながら、コツを発見してほしいですね。特別ゲストには、お笑い芸人でボディービルダーのなかやまきんに君が登場。どんな筋肉なのか、丸見えになりますよ(笑)。

 教育研修講演にも力を入れています。小林只医師(弘前大学医学部附属病院総合診療部)と宮武和馬医師(横浜市立大学附属病院整形外科)の登壇は楽しみですね。肉離れも面白いテーマ。韓国とアメリカからの最新情報や、理学療法士による筋肉描出やテーピングの話題もあります。

 今年はちょうど五輪・パラ開催年。スポーツへの関心が高まる中、シンポジウムでは「超音波を用いたアスリートサポート」を目玉として取り上げます。メディカルチェック、チームドクターやアスレチックトレーナーによる活用法、診断・治療への応用などのセッションを予定しています。

 伝統的なテーマとしては、小児診療とリウマチ診療の分野をピックアップし、現状を紹介します。今回講演をお願いした多くは、卒後10年以内の若手たち。担い手である新世代がどんどん活躍することで、議論がより活発になればと願っています。

 奈良は全国的にも、エコーが広く普及している県です。一流雑誌に英語論文を掲載して学位を取るなど、優秀な開業医の先生も多く、日頃から「奈良=エコー先進県」を自負しています。この地から新しい風を起こせたらと思っています。

 今回、会場規模もスケールアップしました。開業医の先生が参加しやすい週末開催です。一人でも多くの参加を、お待ちしています。

学会の主なプログラム(予定)

6月6日(土)
●「超音波を用いたアスリートサポート」

●「ライブパフォーマンス エコーできれいな絵が出せないあなたに手とり足とり教えます」

6月7日(日)
●「言葉の定義 超音波ガイド下インターベンションの手技」

会期:6月6日(土)・7日(日) 会場:なら100年会館 
運営事務局:コンベンションリンケージ jasou2020@c-linkage.co.jp
学会HP:https://www.c-linkage.co.jp/jasou2020/

この記事を読んだ方は他にこんな記事も読んでいます

最新の記事情報が取得できます

Twitter

「いいね!」ボタンを押すと、最新情報がすぐに確認できるようになります。

Instagram

フォローする」ボタンを押すと、最新情報がすぐにツイート上で確認できるようになります。

Instagram has returned invalid data.

コメントはこちらから

メニューを閉じる