九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

第3回日本眼科アレルギー学会学術集会 眼科アレルギーの光の道

第3回日本眼科アレルギー学会学術集会 眼科アレルギーの光の道

 3回目となる日本眼科アレルギー学会学術集会が新型コロナウイルス感染拡大のためウェブおよびオンデマンドで開催される。眼科アレルギー学の発展を目標に、今回も意欲的なプログラムとなっている。会長で、福岡大学眼科学教室主任教授の内尾英一氏に学会の見どころなどを聞いた。

会長  氏 ( 主任教授)

全国数千万人が悩む眼科アレルギー

 アレルギー疾患対策基本法の施行以来、患者QOL、予防、セルフケア、メディカルケアなど、各分野におけるアレルギー疾患への取り組みが加速しています。眼科も日本眼科学会の承認を得て、正式な学会として2017年に発足しました。また、同基本法施行により、アレルギー疾患の診療ガイドラインの改定は、学会で行うことが定められました。研究会のままでは改訂作業が滞るため、当学会の前身である眼科アレルギー研究会を学会に格上げする時期が来たと判断したのです。

 さらに、日本アレルギー学会には1300人ほどの医師が参加している中で、眼科医は60人。眼科アレルギー疾患は、幸い失明リスクが低く、このことが眼科医の関心が低い背景になっていると思われます。

 しかし、患者数は眼科の中でも近視や遠視などの屈折疾患に次いで多く、全国で数千万人の方が悩んでいます。春季カタルに代表されるように症状の重いものもあり、〝臨床的に重要な疾患〟という認識を高めなければなりません。眼アレルギー関連の情報を広く発信する学会設立は、全国にいる多数の患者さんの悩みに応える、新たなチャンネルにもなると確信しています。

「光の道」に込めた発展への思い

 眼のアレルギー疾患の研究や治療は、日進月歩です。免疫抑制点眼薬の登場などはその一つ。AIを活用するなど診断方法もかなり変化しています。今後も発展が続くように、その道筋を照らしだす一助となる学会にする、という思いを込めて今学会のテーマを「光の道」にしました。

 また、今回は初めて東京を離れ、福岡県での開催を予定していましたが、ウェブ開催、オンデマンド配信で実施します。ポスターは、福岡県福津市の宮地嶽神社の参道を重ね合わせました。同神社では2月と10月の年2回、海へ一直線に続く参道の延長線上に太陽が沈み、黄金色に輝く〝光の道〟が見られます。福岡の「光の道」を学会のテーマと重ね、当学会への注目度が少しでも高まればと願っています。

ワークショップでは最新動向を紹介

 プログラムの目玉の一つは、日本アレルギー学会理事長で、佐賀大学医学部分子生命科学教授の出原賢治先生にお願いする特別講演「重症型アレルギー性結膜炎における基礎研究の応用」。アレルギー疾患の遺伝学的要因や慢性重症化に関する研究成果が語られます。

 第一線で活躍する先生方が講演、討議するシンポジウムも注目です。テーマは「眼アレルギーと免疫学的フロンティア―臨床との関わり―」と「眼アレルギーとドライアイ cross talk」の二つ。アレルギー疾患に関心ある眼科医には見逃せない内容です。

 「眼科アレルギー薬物治療の最前線」「コンピューターテクノロジーと眼アレルギー」などをテーマに、最新動向を紹介するワークショップも必見です。新しい薬物治療の実際、AIやディープラーニング、アレルギー専門医の課題などについて、多方面から掘り下げます。

学術集会の主なプログラム(予定)

●ワークショップ 「眼科アレルギー薬物治療の最前線」
12月5日(土)
「免疫抑制点眼薬とproactive療法」内尾 英一氏(福岡大学) 
「抗ヒスタミン点眼薬の新展開」深川 和己氏(両国眼科)
「舌下免疫療法の有効性と注意点」澤津橋 基弘氏(福岡大学筑紫病院)

●特別講演 「重症型アレルギー性結膜炎における基礎研究の応用」
12月6日(日) 出原 賢治氏(佐賀大学)

会期:ライブ配信 2020年12月5日(土)・6日(日)
オンデマンド配信 2021年1月7日(木)正午〜1月21日(木)正午
運営事務局:コングレ九州支社 メール: joas2020@congre.co.jp
学会HP:http://joas3.umin.jp/

※情報は10月10日現在のものです。開催について最新の情報は学会HPでご確認ください。

この記事を読んだ方は他にこんな記事も読んでいます

最新の記事情報が取得できます

Twitter

「いいね!」ボタンを押すと、最新情報がすぐに確認できるようになります。

Instagram

フォローする」ボタンを押すと、最新情報がすぐにツイート上で確認できるようになります。

Instagram did not return a 200.

コメントはこちらから

[contact-form-7 404 "Not Found"]
メニューを閉じる