九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

秋田県医師会 会長 小玉 弘之

秋田県医師会 会長  小玉  弘之

 明けましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、新年を健やかにお迎えになったこととお慶び申し上げます。

 2020年は、新型コロナウイルス感染症との対応に明け暮れた1年でありました。1月に国内1例目が報告され、2月上旬にはダイヤモンド・プリンセス号の集団感染、3月から4月にかけて全国への感染拡大がみられ4月16日に緊急事態宣言が全国に発出されました 。 多くの国民が痛みを伴いながらも懸命に感染予防に努めた結果、5月25日、緊急事態宣言は解除されました。日本国民の真面目さ、几帳面さが功を奏したと言えます。しかし皆さまご承知の通り、11月には第3波が今まで以上の波として大都市中心に全国に押し寄せました。

 秋田県においては、2020年2月4日に秋田県医師会内に対策本部を立ち上げ、県当局にも早期の対策本部の立ち上げと対策協議会の設置をお願いしました。同年2月28日には、記者会見で公設仮設診療所の設置を公表し、同年4月24日には地区医師会との集合契約と共に県との包括協定を結ぶことができました。仮設診療所に従事する方々への処遇や保障の調整に時間を要しましたが、内容的にはいまだかつてない対応が得られました。

 また、当初から高齢者施設への感染拡大に警鐘を鳴らし、施設への対応強化にも取り組みました。現在40件を超える施設でのガウンテクニック、ゾーニング、感染予防策などについての出前講座が終了しております。幸い秋田県内での新型コロナウイルス感染症の発生総数は12月15日現在94人であり、人口 10万対では日本一少ない地域となっております。しかしながら、今後の感染拡大について、緊張感をもってさらなる対策を講じたいと考えております。

 医療崩壊は、救急医療の現場から起こると考えます。万が一、感染症指定病院や救急指定病院で院内感染が発生した場合に備え、病院間の救急輪番制や公立病院のコロナ感染症専門病院への位置付けなど多様な場面を想定したシミュレーションをつくり上げました。発生数が少ない時期であればこそできる対策を、しっかりとつくり上げる必要があると思います。

 2021年の干支は丑であります。丑年は「耐える」、「これから発展する」年になると言われております。皆さまと共に、来る東京オリンピック・ パラリンピック開催を期待し、また新型コロナウイルス感染症の収束を祈念するとともに、皆さまのご健勝、ご多幸を祈念申し上げ、年頭のあいさつといたします。

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