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病院建設計画スタート 地域のさらなる医療充実を

病院建設計画スタート 地域のさらなる医療充実を


院長(いけだ・だいすけ)

1998年川崎医科大学卒業。
鹿児島大学医学部附属病院(現:鹿児島大学病院)、
国立病院九州循環器病センター(現:国立病院機構鹿児島医療センター)、
池田病院循環器内科などを経て、2012年から現職。

 鹿児島県の大隅半島にある肝属医療圏。圏内診療の体制拡充と高度化が医療従事者、および地域住民の変わらない願いとなっている。同地域中心の鹿屋市で、約50年にわたり地域医療に取り組む、中核病院の一つ「池田病院」。病院の建設計画を含め診療体制の充実に努める池田大輔院長に現状と展望を聞いた。

─肝属医療圏の現状は。

 高隈山系と国見山系に囲まれ、長らく〝陸の孤島〟と呼ばれてきた肝属地域も、数年前に高速道路が開通し、交通事情はかなり改善しました。しかし医療施設が集積する鹿児島市への患者搬送は、まだ時間を要するのが実情です。

 また、当医療圏の人口のうち、65歳以上の高齢者が占める割合は30%に達しています。特に本土最南端の佐多岬がある南部エリアの高齢化は相当進行しており、がん、心疾患、脳疾患などの死亡率が県平均を超えている状況です。

 このため、鹿屋市医師会を含む四つの医師会が連携し、検診の充実、および在宅医療や介護受け入れなどの拡大を最優先事項に、住民の診療に当たっています。しかし、医師不足もあり、改善は思うように進んでいません。

 医師会をはじめ各医療機関は、自らの特色や強みを発揮しながら、医療資源のさらなる拡充に取り組み、地域住民の医療ニーズを満たす努力を続けています。

─病院の特徴について教えてください。

 鹿屋市で、透析医療を本格的に行う医療機関としてスタートし、現在、多数の施設を持つ池田医療介護グループを形成する一方、10年ほど前から私の専門である循環器をはじめとし、カテーテル治療や外科治療を展開。現在、診療科目21、189床の総合病院になりました。開業時よりドクターの数も3倍に増え、市民から厚い信頼を得ています。

 当院は救急医療と循環器、透析、がん、脳卒中などに強みを持つほか、鹿屋市では少ない呼吸器内科、血液内科、肝臓内科、消化器内科については、特に鹿児島大学と連携しながら診療を行っています。

 ちなみに、2019年から、鹿児島大学から研修医の受け入れも開始しています。「来て良かった」「もう少しここで働いてみたい」と思っていただけるように、アットホームな雰囲気の中で研修を行うことに努めています。

 大隅半島は自然が豊かで、特に食べ物は〝日本一おいしい〟と私は信じており、生活環境も満足していただけるものと確信しています。研修医の受け入れが医師不足の解消と地域医療の充実につながることを願っています。

─今後の目標は。

 一つはスタッフが、100%力を発揮できるための、組織づくりです。

 650人を超えるスタッフが、人間関係を豊かに、チーム力を結集しています。当院が目指す医療提供体制を整えるためには、職員個々の能力アップと、教育システムが必要であると考えています。

 私も院長として、可能な限り、諸問題に対処し、解決するよう努めると同時に、次世代を担うスタッフが、モチベーションを持ち続け、キャリアアップしていける組織運営の推進にも、力を注いでいます。

 もう一つは、地域医療へのさらなる貢献の一環として、当院の医療体制強化とともに、地域住民がより利用しやすい施設の実現を目指し、病院の建設計画をスタートさせています。

 現在の建物はすでに築35年ほど経過して老朽化が目立ち、患者やスタッフの増加によって、かなり窮屈になっています。これまで以上にハイレベルな診療や療養に取り組める先進的な医療施設を数年以内に建設し、地域住民の医療ニーズに少しでも対応していきたいと考えています。

医療法人青仁会 池田病院
鹿児島県鹿屋市下祓川町1830
☎0994―43―3434(代表)
http://www.ikeda-hp.com/

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