生体肝移植導入 沖縄で治療完結を

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琉球大学大学院医学研究科 消化器・腫瘍外科学講座
高槻 光寿 教授(たかつき・みつひさ)

1994年長崎大学医学部卒業。
京都大学移植外科、台湾・高雄長庚紀念病院留学、
長崎大学大学院移植・消化器外科准教授などを経て、2019年から現職。

 琉球大学の消化器・腫瘍外科学講座の高槻光寿教授は、2019年の就任後すぐに生体肝移植の導入に着手し、8カ月後に1例目の手術を成功させた。肝移植以外にも新たな施策を次々と打ち出し、地域医療のレベルを向上させるために日々奮闘している。

―就任後生体肝移植を始めた経緯は。

 私が着任する前は、琉球大学病院には肝移植を行うことができる環境がなく、沖縄県全体としても県立病院で数例の実績しかありませんでした。患者さんは京都大学や東京女子医科大学、九州大学など県外の大学病院に紹介しており、その数は70人を超えていた。しかし、実際にはもっと多くの患者さんが移植を必要としていたはずです。

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