九州医事新報社 - 医療・医学の〝今〟を伝えて62年

浜松医科大学医学部附属病院 病院長 松山 幸弘

浜松医科大学医学部附属病院 病院長  松山  幸弘

 新年あけましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、新型コロナウイルスの第3波感染拡大で落ち着かない新しい年をお迎えのことと思います。また、全国各地で感染症対応にご尽力されている全ての医療者の皆さまに、心より敬意と感謝の意を表したいと思います。

 2020年の2月から今まで経験したことのない新型コロナウイルスの感染拡大で、私たちの生活様式は一変してしまいました。初期の3カ月は志村けんさん、岡江久美子さんら有名人がお亡くなりになり、一度感染すると重症化する怖さを感じられたと思います。初期は手探りでの対応が主体であり、感染予防対策に必死であったと思います。第1波が5月下旬から終息し始めたと思った矢先に7月には第2波が始まり、そして11月からは第3波が押し寄せてきています。重症者も増え、死亡者は全国で2500人を超え、静岡でも20人を超えております。感染拡大は終息どころか勢いを増し、3000人を超える患者さんが毎日発症しており、受け入れ病院は疲弊しきっています。

 われわれ医療者は毎日が戦いで、新型コロナ感染が及ぼす呼吸器症状や免疫異常に対して、アビガン、フサン、そしてレムデシビル、デキサメタゾンなど効果が期待できる治療薬を使用して日夜を問わず戦っています。そんなわれわれに寄せられた心温まる手紙が浜松西高等学校中等部生徒の方々から届きました。

 「ありがとう。最前線でコロナウイルスと闘う皆さまへ最大限の感謝を送ります」「不安定な社会情勢の中、市民のため、日本のために尽くしてくださり本当にありがとうございます」「どんなひどい雨でも必ずやんで綺麗な虹へと変わります」。子どもたちからいただいた多くの感謝の気持ちはわれわれ医療者を元気にしてくれ、また活力を与えてくれます。

 こんな時いつも私が思い浮かべる言葉があります。それは「一陽来復」です。これは松下幸之助さんの大切にした言葉です。「窮地に立つということは、身をもって知る尊いチャンスではあるまいか。得難い体得の機会ではあるまいか。そう考えれば、苦しい中にも勇気が出る。元気が出る。思い直した心の中に新しい知恵が湧いて出る。そして、禍を転じて福となす、つまり一陽来復。暗雲に一筋の日が差し込んで、再び春を迎える力強い再出発への道が開けてくる」

 全国の医療者、静岡県の医療者の皆さん、われわれもこのコロナ禍を、力強い思いと心意気で切り抜けていきましょう。

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