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機能強化で北摂地域の医療福祉の充実を目指す

機能強化で北摂地域の医療福祉の充実を目指す

医療法人 成和会 北大阪ほうせんか病院 岡 博子 理事長・院長(おか・ひろこ)
1978年信州大学医学部卒業。
大阪市立十三市民病院副院長などを経て、2014年医療法人成和会ほうせんか病院理事長・院長。
2019年から北大阪ほうせんか病院院長兼任。

 大阪府豊中市でスタートした豊泉家(ほうせんか)グループは高齢者向けの介護施設などを府内に多数展開。2012年に医療分野に進出、2019年4月には「北大阪ほうせんか病院」を開設した。

―ほうせんか病院に次いで二つ目の系列病院です。

 1995年、「自立・自由度の高い福祉で社会に貢献する」という理念を掲げて高齢者向けの介護施設を開設しました。2012年に初めての医療施設となる「ほうせんか病院」を開院。2019年4月には北大阪警察病院の事業を継承し、「北大阪ほうせんか病院」として再出発しました。

 北大阪ほうせんか病院は大阪府北部の北摂地域に位置し、約5万3000平方㍍という広大な敷地の中にあります。豊かな自然が残っており、理想的な療養環境ではないでしょうか。

 北大阪ほうせんか病院の開院に伴い、最寄りの駅とほうせんか病院、北大阪ほうせんか病院を結ぶ巡回バスを増発するようにしましたので2病院へのアクセスも容易になりました。

 ほうせんか病院は医療療養病棟と緩和ケア病棟を擁し、北大阪ほうせんか病院は急性期に加え、回復期リハビリの機能を持っています。2病院で計500床。豊泉家グループが持つ高齢者向けの施設と連携することで、急性期から回復期、慢性期、さらには在宅までを網羅することができるようになりました。

―「北大阪ほうせんか病院」の特徴は。

 1点目は地域のかかりつけ医としての役割です。この地域は住民の高齢化が進んでいます。同時に開業医の高齢化も進行して閉院する医院も少なくありません。高齢者を中心にかかりつけ医としての責任を果たしたいと考えています。

 また、これまでグループのほうせんか病院の入院患者さんや介護福祉施設の利用者の方が肺炎や骨折などを起こした場合、外部の病院に治療をお願いをしていましたが、急性期病院が系列にできたことで対応が速やかにできます。

 2点目は専門的な医療の提供です。その一つが高齢者を対象とした回復期リハです。ワンフロアのほとんどを占める広々としたリハビリテーション室では、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士ら総勢59人が、当院の整形外科医とともにリハビリを実施しています。

 整形外科については大阪大学整形外科から医師が派遣されています。特に人工関節手術に力を入れており、人工関節の再置換の手術も実施しています。

 今後、目指していきたいのが脳神経外科の充実です。当院にはMRIやCTなどの検査機器があり、くも膜下出血などの検査、診断に活用しています。現状では治療ができる体制が整っていないため、急を要する患者さんは他の病院に搬送しています。まずは地域の力となれる医師を探していきたいと思っています。

 病院の建て替えも課題です。現在は、旧北大阪警察病院の建物をそのまま使っていますので老朽化による不具合が出始めています。新病院の建設計画をグループ本部を中心に着々と進めています。

―ほうせんか病院と北大阪ほうせんか病院の連携についてはいかがでしょう。

 ほうせんか病院は開設から7年経ち、ずいぶん良い病院になってきたと感じます。大切にしたいのは医療に対する私の考えを職員にきちんと伝えること。新病院でも朝礼の頻度を増やしてきめ細かに情報を伝えていくように心がけています。

 診療放射線技師をはじめ2病院のメディカルスタッフが行き来して、スキルアップのための情報共有を始めています。急性期と慢性期それぞれの役割は違いますが、医療職にとっては逆に多様な知識とスキルを得られると捉え、高め合っていってくれたらと願っています。

医療法人 成和会 北大阪ほうせんか病院
大阪府茨木市室山1―2―2
☎072―643―6921(代表)
https://sfmc-h.org/

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