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日本アレルギー学会第2回東海地方会

日本アレルギー学会第2回東海地方会

初の開催が盛況に終わった日本アレルギー学会の東海地方会。第2回が3月22日、四日市で開催される。その意義と狙いについて、日本小児アレルギー学会理事長も務める藤澤隆夫会長に聞いた。

8支部で地方会がスタート

 アレルギーは臓器疾患ではなく、診療科横断型の疾患です。領域は内科、小児科、耳鼻科、皮膚科、眼科など多岐にわたり、患者さんの年齢層も幅広いのが特徴です。日本アレルギー学会の会員数は1万人を超え、その学術大会には毎回6000人以上が参加します。

 発表や講演は、13〜14会場で並行して行われるため、すべての分野を網羅するのは難しく自分の専門分野をカバーするので精いっぱいになってしまう。そこで、より診療科横断型のディスカッションを深めようと始まったのが、地方会。北海道、東北、関東、北陸、東海、近畿、中国・四国、九州・沖縄の8支部で、2019年に第1回を開催しました。

 地方会のもう一つの目的は、医療の均てん化の推進です。アレルギーは非常に有病率が高い疾患ですが、地域によって専門医の偏在が大きい。さらに患者数が増加しつつある現状を踏まえると、どこでも同じレベルの医療が受けられることは非常に重要です。そこで2014年、アレルギー疾患対策基本法が成立、翌年に施行されました。その目的にのっとり、地方会を開催することで医師の少ない地域を活性化したいという狙いもあります。

ミニ総会ではなく、独自の路線で

 東海地方会は、愛知、三重、静岡、岐阜の順で持ち回り開催。開催は1日のみで、参加者は約200人。コンパクトであることに意義があります。参加者が一堂に会して専門外の診療科の話を聞ける、さらに横断的なディスカッションができるのがメリット。別の視点からの意見がポンと出ると、議論も活性化します。

会長 
(国立病院機構三重病院 院長)

私自身、2019年に参加してみて非常に有益でした。例えば、私は小児科が基盤ですので普段成人は診ませんが、大人の重症ぜんそくやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の現状を知ることで、今診ている子どもの50年後を想像できた。常に将来を視野に診療する大切さを再確認しました。他科においても、どんな病気があって、どう影響し合うのかなどの知見を深めることができました。先日、地方会検討ワーキング部会の会議が開かれましたが、他の地方会からも同様の意見が出ていましたね。

目指すはネットワークづくり

 これらのメリットをそのまま掲げたのが、今回のテーマ「診療科連携によるアレルギー学の進歩」です。大きくはシンポジウムとイブニングポスターセッションの2本立て。シンポジウムでは、成人ぜんそく、小児ぜんそく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、食物アレルギーの各テーマに沿って、症例紹介も交えながら診療科連携のあり方について考えたい。内容は目下、調整中です。

 イブニングポスターセッションのテーマは「診療科を越えて語り合う、よりよいアレルギー診療」。ワインとチーズをお供に、症例報告や研究報告を、施設や診療科を越えて、リラックスしながら語り合っていただきたいですね。その他、最先端の話題に触れられる教育講演や共催セミナーの内容も詰めているところです。

 地方会は、参加しやすいことが大きな利点です。平日開催の年次総会には参加しにくい開業医の先生も、日曜日に近くで開催されれば行きやすい。専門医の単位取得にも活用できます。忙しい先生方にこそ、足を運んでいただきたいですね。

 ライフサイクルを通じてどの臓器にも起こり得るアレルギー疾患の治療には、診療科連携は必須です。地方会を通じて、東海エリアのネットワークづくりが進むことを願っています。

学会の主なプログラム(予定)

●シンポジウム 「診療科連携によるアレルギー学の進歩」
司会:白井 敏博氏(静岡県立総合病院)、藤澤 隆夫氏(国立病院機構三重病院)
午後1時30分~同3時10分

●ミニシンポジウム 「診療科連携の実践」
司会:竹内 万彦氏(三重大学)、金子 英雄氏(国立病院機構長良医療センター)
午前9時35分~同10時50分

会期:3月22日(日)
会場:じばさん三重(近鉄四日市駅前) 
問い合わせ:コンベンションフィールド TEL 03-6381-1957
学会HP:https://gakujutsushukai.jp/tokaiallergy2020

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