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新棟建設・本館改修で環境改善 職員のモチベーションもアップ

新棟建設・本館改修で環境改善 職員のモチベーションもアップ

三重県厚生農業協同組合連合会 
森 拓也 院長(もり・たくや)

1980年三重大学医学部卒業。
市立伊勢総合病院内科、鈴鹿中央総合病院診療部長、
同副院長などを経て、2015年から現職。

 2018年11月、病院本館に隣接する厚生棟を取り壊し、新たに4階建ての北館を増築した鈴鹿中央病院。2019年5月には本館改修により、救急外来の移転・拡充を行い、救急センターとして新たなスタートを切っている。

―北館が完成して1年がたちました。

 高度急性期と急性期医療の機能を持つ病院として、鈴鹿エリアの2次救急に関してはできるだけ受け入れるという方向で取り組んできました。

 しかし、以前の救急外来は狭く、救急車が3台来たら満床という状況でした。スタッフ同士がすれ違うことも難しく、処置の終わった患者さんの移動でさえも苦労していました。今回、救急スペースを拡充したことで応需率も96%を超えるまでになっています。

 救急搬送入り口の場所も変更して動線を確保。処置ベッドのほかに経過観察ベッドも設置し、災害など緊急時の対応も可能になっています。

 働く環境が改善されたことで、スタッフのモチベーションも上がっています。将来的には、救急外来に救急専属医を配置したシステムを構築していきたいと考えています。

 北館1階にある内視鏡センターには、ライブセミナーなどもできるスペースを確保。院内のスタッフだけではなく、他の病院の消化器内科の先生方にも声を掛けて、参加いただいています。

 4階には緩和ケア病棟を設置。460床のうち440床が急性期、20床が緩和ケアとなっています。担当のスタッフはこれまで一般病棟勤務であったことから、緩和ケアに対する経験が少ないという課題があります。そこで、院内での講習会や他の病院を見学するなど、研さんに励んでいるところです。

―研修医受け入れや「オープンホスピタル」について。

 1995年に臨床研修病院の指定を受けて以来、さまざまな大学から研修医を受け入れてきました。最近では、三重大学医学部の出身者が増えている印象です。

 研修医を受け入れることは、当院の医師にとっても勉強になります。また、以前研修医として受け入れた人が現在医師として当院に勤務している例もあります。

 近年は医療の専門分化が著しく、若手医師の専門医志向が強くなっています。当院ではさまざまな患者さんと接する機会も多く、とても良い経験になるのではないでしょうか。

 「オープンホスピタル」は、地元高校からの要望がきっかけで始まった高校生向けの病院見学会です。医療に関わるすべての職種を見てほしいと、時間にゆとりがある夏休みに開催しています。

 2019年は市内や四日市、津、亀山などから130人の参加者がありました。最初に「みなさんはこれから鈴鹿中央総合病院の医療チームの一員です」と、医療従事者としてのマナーを話します。その後、各部署に分かれて約3時間、さまざまなことを体験してもらいます。

 薬剤部では分包体験、看護部では注射体験などを実施。それぞれの職種を理解いただくとともに、医療とは多職種のチームワークから成り立っていることを肌で感じてほしいと思っています。

 スタッフも準備などを含めて大変なことも多いのですが、当日は結構楽しんでいるようです。高校生と接することでいろいろな刺激があり、シンプルな問いかけにドキッとすることも少なくありません。将来、オープンホスピタルに来てくれた子どもたちと一緒に仕事ができたらうれしいですね。

―今後の抱負を。

 鈴鹿市には市民病院がないため、当院が実質的に地域の基幹病院の役割を担っています。今後も行政や個人病院の先生方と連携を密にしながら、地域の方にとって役に立つ病院であり続けたいと願っています。

三重県厚生農業協同組合連合会 
三重県鈴鹿市安塚町山之花1275―53
☎059―382―1311(代表)
http://www.miekosei.or.jp/2_sch/

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