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新外来棟の運用開始2020年9月に全面完成

新外来棟の運用開始2020年9月に全面完成

独立行政法人国立病院機構
北海道旭川市花咲町7─4048 ☎0166─51─3161(代表)

https://asahikawa.hosp.go.jp/

 旭川医療センターは、1901年に旧陸軍第七師団の衛戍(えいじゅ)病院として創設され、以降、北海道旭川市で地域医療と政策医療を担っている。外来棟建物の老朽化に伴い、2017年に建て替え工事を開始。2020年1月に新外来管理診療棟での診療がスタートした。旭川医療センターの西村英夫院長に、話を聞いた。

◎救急センターを拡充二つの診療科を開設

 川医療センターは2010年に病院名を道北病院から変更した。以降、国立病院機構の使命である政策医療を担うことに加え、急性期医療に注力してきた。救急車による搬入件数は、最近は900件を超えている。

 運用を開始した新外来管理診療棟は地上4階建てで、1階の救急センターは、処置室や化学療法室を備え、従来よりも拡大された。4階には、医療教室や講演会などを開催できる大会議室も新たに設置。大会議室は、災害発生時には避難所として利用することも可能だ。

一度に2台の救急車を受け入れることができる救急センター 

 1階は外来診療室を増やしたほか、診察室、採血・中央処置室、各種検査室、放射線治療室などを設置。外来患者の動線を集約した。患者の2~3割が車いすを利用し、エスカレーターを利用できないことから、エレベーターがあれば十分と判断。エスカレーターを設置していない。

 新外来管理診療棟の運用開始に合わせて、最新の機材や設備がそろった泌尿器科を開設した。また、今後、内視鏡外科の開設も予定しており、より専門性の高い内視鏡手術にも対応していくという。

 西村院長は「新しい外来棟を建設し、設備を拡充したということは、ここ旭川市花咲地区で、これからも医療を継続していくと宣言したようなものです。地域住民の皆さんには、これからも安心して医療を受けていただきたい」と語る。

◎建て替え工事は進行中2020年9月に完了予定

 新外来管理診療棟の敷地面積は、旧外来棟よりも広くとられている。建物中央部には光を取り入れる「光庭(こうてい)」が設けられ、院内には明るく開放的な雰囲気がある。来院した人に快適に過ごしてもらいたいという思いが、建物の設計に込められている。

 現在は、正面玄関や売店などの建設、駐車場や庭などの外構工事、既存建物の解体工事が進行中。2020年9月には全ての工事が終了し、新しい建物での旭川医療センターがスタートする。

◎地域住民に寄り添う医療を提供する

 旭川市の高齢化率は33・5%(2020年1月1日現在)。しかも、同センター周辺は、かつて新興住宅地として開発された場所であるため、近年、住民の高齢化が一斉に進み、介護のニ ーズが急激に高まってきている。

 「2018年に地域包括ケア病棟を開設し、在宅・生活復帰に向けた支援、在宅療養中の患者や介護施設入居者の緊急時の受け入れを行っています。近隣の医療機関と連携し、患者さんの緊急時に対応できる体制を確保しています」

 旭川医療センターは、地域医療支援病院の認可を受け、在宅療養後方支援病院の届け出をしている。

 「目指しているのは、この地域で人生を終えるときに、ここに旭川医療センターがあってよかったと思ってもらえる病院です」

西村英夫院長

 緩和ケアを希望するがん患者を支えていくために、医師による訪問診療をすでに始めており、訪問看護ステーションを設置することも検討中だ。

 地域住民との交流にも積極的だ。脳神経内科の病気について解説する「地域住民セミナー」を定期的に開催。医療機器の体験コーナ
ーや健康相談コーナー、ステージイベントなどを実施する「健康まつり」も建て替え工事が始まるまでは年1回開いてきた。2020年はこの健康まつりが復活する予定だ。

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