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心のかよう 質の高い医療を

心のかよう 質の高い医療を

社会福祉法人恩賜財団済生会支部
山口県済生会下関総合病院

森 健治 院長(もり・けんじ)
1988年山口大学医学部卒業。
長門総合病院、下関市立中央病院(現:下関市立市民病院)、
山口県済生会下関総合病院消化器内科科長、同副院長などを経て、2021年から現職。


2021年4月、山口県済生会下関総合病院の院長に就任した森健治氏。急性期医療を守りながらの今後の病院運営、課題でもある若手医師の確保などについて、話を聞いた。


急性期医療を守り続ける

 急性期病院では今、今後の医療体制を見据え、急性期病棟を減らし、地域包括ケア病棟への転換を進めているところも少なくない。その中で済生会下関総合病院は、従来通りの急性期医療を中心とした病院運営を続けている。「2次救急病院として早くからヘリポートも設置し、24時間の救急体制を維持しています。急性期疾患においては、小児救急医療拠点病院、災害拠点病院であることも含めて、高度なレベルの医療提供を心掛けています」

 さらには、がん治療センター、心臓血管センター、周産期母子センターを設置。中でも、がん治療センターは消化器系、呼吸器系、、泌尿器科などのあらゆるがんに対応しており、特に大腸がんの手術では多くの症例数を重ねている。下関市内にはがんをはじめ、婦人科系の手術ができる施設が限られているため、緊急の手術にも対応。周産期母子センターはオープンシステムを採用し、開業医が手術室を利用できるよう開放している。


職員とともに歩む

 生まれは、岡山市。実家は兼業農家だが、祖父が医師だったという。地方の診療所でいわゆる「赤ひげ先生」のような地域の人々に慕われていた医師だった。「祖父は身内の中から誰か医者になってほしいと思っていたようです」

 山口大学医学部を卒業後は、専門である肝臓の研究から離れると山口県内の病院に勤務し、その後は臨床一筋となる。臨床で内視鏡による消化管のがん切除も多数手掛けた後、2005年、同院へ消化器内科科長として赴任した。

 臨床を続けてきた中で、大切にしてきたのが、患者さんとともにあることだった。「私の診療は、患者さんがどこで暮らし、どのような交通手段で来院したかの確認から始まります。この地域で当院を選んで来てもらうには、人として寄り添うことを何よりも大切にしたいと思っています」

 院長になってからの方針は「みんなで一緒に仕事をする」だ。院長や副院長、医療スタッフや事務も、立ち位置は一緒だ。「用事があれば院長室に呼ぶのではなく、私が出向くようにしています。病院全体でその意識を持てるよう
にすることが私の使命です」


コロナからの脱却 若手医師の確保を

 2021年3月からは、小児の新型コロナ患者を受け入れ始めた。重症は少ないが、数は増加している。これまではコロナ患者以外の市内の急性期患者を全て同院が引き受ける、という行政の方針に従っていたが、業績が大きく落ち込んだ。「受診控えが想像以上に大きく、コロナ患者を受け入れていない病院には補助金もありません。当院は、大きな打撃を受けました」

 院長として、やるべきことは業績の回復とともに、病診連携の強化、そして医師不足の解消だ。

 「就任した際には、市内全てのクリニックを訪問し、病診連携の強化に努めました。さらには、各科の診療の特徴をホームページだけでなく、院外報を配布するなど、広報にも力を入れています」

 医師の獲得も重要な課題だ。特に山口県では30代らいの若手医師の不足が深刻だという。「山口県を愛してくれる地元の大学出身の医師を獲得したいと思っています。山口大学との関係をさらに良好にし、院長としてしっかり結果を出したいと思います」


社会福祉法人恩賜財団済生会支部
山口県済生会下関総合病院
山口県下関市安岡町8ー5ー1 ☎083ー262ー2300(代表)
https://www.simo.saiseikai.or.jp/

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