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年間2万件を超える内視鏡の実績

年間2万件を超える内視鏡の実績

 櫻井 宏一 理事長・院長(さくらい・こういち)
1991年久留米大学医学部卒業。熊本大学医学部附属病院第3内科、
昭和大学藤が丘病院消化器内科、熊本大学消化器内科などを経て、
2013年服部胃腸科院長、2014年から現職。


 熊本市にある服部胃腸科での内視鏡による検査・治療の件数は、年間2万3千件以上。がんの早期発見と治療に力を注ぐ。最新機器の導入や「レディースデイ」の設定などで「優しい医療」を心がける櫻井宏一 理事長・院長の思いとは。

―病院の沿革と概要は。

 当院は先代理事長である服部正裕会長によって1988年、消化器専門の有床診療所として開業しました。服部会長は熊本大学医学部卒業後、東京大学第4内科で内視鏡治療を学び、その後、熊本地域医療センター内視鏡部長として熊本県における内視鏡検査の第一人者となりました。私は2013年に院長に就任し、現在は理事長として内視鏡医療に特化した消化器専門施設として地域医療に取り組んでいます。

 一昨年の2017年の実績で胃内視鏡、大腸内視鏡検査・治療を合わせて年間2万3千件を超えました。私が院長に就任した当初は1万9千件ほどでしたから、ここ5年の間に4千件ほど増えたことになります。

 内視鏡装置は検査室に4台と人間ドック用の2台があり、医師8人体制の完全予約制で1日70~80件、多い日には100件近い検査を行っています。

 当初は完全予約制にすることに対して反対される声もありましたが、一人でも多くの患者さんを受け入れるためには不可欠だと判断して、一度、診察を受けていただいた上で内視鏡検査の予約をしていただくという現在のシステムをつくり上げてきました。熊本県内だけではなく、九州各県から広く外来患者さんを受け入れています。

 また、女性の患者さんからの「男性医師には相談しにくい」「男性による大腸検査は恥ずかしい」という声を受けて、3人の女性医師が予約制で各種検査を担当しています。毎週月曜は「レディースデイ」として、医師、看護師、受付事務などすべて女性スタッフで対応する女性専用の人間ドックも実施しています。

 近年、女性の大腸がんの罹患率が上昇していることもあり、早期発見のためにも内視鏡検査の受診をお勧めしています。

 女性医師による診療は大変好評をいただいているのですが、実は男性の患者さんからも「女性医師だと恥ずかしい」という声があることが分かりました。こうした患者さん一人一人のニーズに応じた医療を提供していきたいと思います。


―最新の医療機器をそろえていますね。

 医療機器の分野はまさに日進月歩。常に最新の機器に更新しています。
 当院では特殊光(NBIシステム)での観察が可能なハイビジョンの最新式内視鏡装置を導入。ハイビジョン拡大内視鏡とNBIシステムの組み合わせによって、より小さな早期がんの発見や一層正確な診断が可能になっています。

 現在、人工知能(AI)による内視鏡画像診断システムも開発されていますので、今後はさらにがん診断の精度が上がっていくと考えられます。

 また、最新の食道、胃の内視鏡治療法としてESD(内視鏡的粘膜下層剝離術)という治療法を取り入れています。従来の内視鏡治療法ではある程度の大きさの早期がんまでしか切除できませんでしたが、この手技を用いることにより広範囲の早期がんを安全かつ一つのブロックとして切除できるようになりました。手術後2週間程度は激しい運動などは避けていただく必要がありますが、それ以降は特に生活の制限はありません。

 当院は日本消化器内視鏡学会指導施設に指定されており、私自身も指導医・専門医として学会での講演や論文発表を行っています。「地域のかかりつけ医」として患者さんに満足していただくと同時に、日々の診療活動で蓄積されるデータを臨床研究に生かし、その成果を患者さんに還元していきたいと考えています。


医療法人社団魁正会 服部胃腸科
熊本市中央区新町2―12―35
☎096―325―2300
http://www.hattori-clinic.com

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